InterBEE REVIEW2011 (JP)
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69 映像機器の進化は、テレビや映画のみならず、舞台やステージなど、観客と同一の空間で展開するライブステージにおいても大きな影響をもたらしている。今回の「スペシャルライブステージ」では、最新技術を駆使した空間表現の効果について、会場内に最新機材を配して実証しようという、これまでにない意欲的な試みがなされた。壮麗なジャズダンスと、光と映像が織りなすパフォーマンスは、ステージパフォーマンスにおける新たな時代の到来を示唆するものであった。まったく新しい空間表現を実現したのは、最先端の機材とともに、熟練のエンジニアと、豊富な機材におぼれることなくステージ上のジャズダンスを生かし、メッセージを伝えるようとした演出家の念力がもたらしたものである。  今回のスペシャルライブステージでは、30社以上の企業の協力により、最先端の照明機器、映像システムが一堂に会した。これによって、一流のジャズダンスと最新照明機器、映像システムとの共演が行われるという、おそらくは世界でも過去に例のない試みが実現した。50台を超えるスポットライトに加え、32台のムービングライト、さらには3台の高性能デジタルプロジェクターと1台のフィルムプロジェクターという、圧倒的ともいえる照明器具、投影機材がメインステージに向けられた。これらをコントロールするための10台近いディマー(調光器)と、4台もの大型コンソールが居並ぶバックステージの威容は、まるでSFに出てくる巨大宇宙船のコックピットを連想させた。

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