InterBEE REVIEW2012 (JP)
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81映像で宇宙開発の成果を国民と分かち合うことはスタッフの士気も高める「国民に本物の宇宙を見せたい」為ヶ谷:「Inter BEE 2012のビジュアルシンポジウムに参加いただきありがとうございました。シンポジウムの印象はいかがでしたか」グラブス:「テクノロジーとアートの完璧な架け橋のようなものだと感じました。私は、アートプロデューサーとしての経歴があり、コンテンツ制作にも携わり、今は技術寄りの人間です」 「本日のシンポジウムは、論理的にテクノロジーがどのように役に立ってきたかをお話ししました。科学、アート、そして教育と、さまざまな分野に関連するテクノロジーを追求しているのが我々で、シンポジウムにとても感謝しています。これらすべての事柄は完全に融合しあい、大変重要であると思います。特に“リアルタイム”と“ライブプログラミング”に注目しています。もし、技術が発達し続けるなら、我々もスペースクラフトからのスーパーハイビジョンのライブ中継が可能となるでしょう。大変にすばらしいことです」 「技術が発達すればカメラも進化し、圧縮技術も進化する。それにより、アーティストは、壮観なビジュアリゼーションを創造することができます。セッションで登壇したみなさんが、実際のデータやビジュアルデータにより小惑星や彗星、流星、太陽系すべてのものが相互作用し合っていることの解説をしたのを聞いたときには大変感銘を受けました。時間が許せば私も、フイルムメーキングに携わっていた話や、ここ数年、ほか人々のすばらしい作品作りに関与したりしていたことを話したかったですね」為ヶ谷:「NASAでは、ビジュアルの部署にいらっしゃいますよね。納税者である国民や子供達と、ビジュアルでコミュニケーションをはかっていますね。視聴者にアピールするにはどのような観点からの活動が大切ですか」グラブス:「はい。日本もそうですが、米国の納税者は、スペースクラフトやスタッフなど、我々のすべてに対してお金を払っています。だから、米国民が払っているお金に見合うと満足するものを提示することが重要です」 「NASAの憲章では『NASAが創造するものはすべてアメリカ国民の財産である』としています。よって、我々がすべきことは、抽象的なものでなくアメリカ国民が実際に関われることを分かち合わなければなりません。そしてそれは同時に、科学者やエンジニア達の仕事の向上にも役立ちます」 「スペースプログラムに携われることは大変光栄に思っています。納税者達がその払いに見合うものを提供しながら、同時に科学の進歩や教育に貢献していけるからです」為ヶ谷:「スペースシャトルがハリウッド近くの道路で運ばれている映像をYou Tubeで観ました。アメリカの国民は皆スペースシャトルが大好きですね。それについてはどう思いますか」グラブス:「あれだけ巨大な宇宙船シャトルを間近に見たら、このような巨大なものを宇宙に飛ばしているのかと驚嘆したでしょう。ある意味で、ハイディフィニションビデオのようなもので、間近で観た時にはじめて強く感動するのです。間近に見てはじめて、宇宙に行って帰還するこの巨大なシャトルの強いパワーを感じるのです」 「この光景は、国民に本物の宇宙をみせることができたら、それはとてもすばらしいということを思い出させてくれました。人々はとても興味があるのです」「民間の参入で打ち上げ回数、打ち上げ場所が増加」為ヶ谷:「ケープ・カナベラルでシャトルの打ち上げをずいぶん前に見たことがあります。シャトルが発する光には大変感動しました。それは大変神々しい光でした。多くの人々が、観光スポットからもシャトルの打ち上げを見たがりましたね。NASAのビジュアルの将来についてはどう思いますか」グラブス:「将来、NASAのスペースクラフトは、引き続きケネディスペースセンターのケープ・カナベラルから打ち上げられると思います。そして、ロケットもますます大型化します。すると人々は、打ち上げからもっと遠方に位置しなくてはならなくなってきます。すると、ハイビジョンのイメージ、あるいはスーパーハイビジョンなどが非常に重要となっていきます。船体が大きければ危険度が増すからです。ロケットはサターンVよりも大きくなります」

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