InterBEE REVIEW2012 (JP)
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11よりエキサイティングな市場と人材の獲得を狙って 優秀な人材を育てつつ拡大を続けるDouble Negativeが次に目を付けたのがアジアへの進出、シンガポールだった。 そこには3つの目標があった。「ロンドン以外への拡大」「アジアマーケットへの参入」「新しいアーティストの発掘」だ。 VFXは場所に依存しない産業であるため、どこで仕事をしても構わないという部分がある。 また、これから経済拡大が期待されるアジアに拠点を持つことも大きい。 そして一番Double Negativeらしい理由が、人材へのアプローチだ。アジアならではの文化的背景を持つアーティストが集まることによって、新たな発想の映像が生まれ、また既存の社員の刺激にもなる、といったものだ。「ハリウッドは、アイデアをいかに表現していくかといった部分に多様性、新しい発想を求めています。文化の違いがある面々が膝を突き合わせることで、面白い発想や、様々なアプローチを行うことが出来るんです。私はロンドンからシンガポールに移って11ヵ月ですが、シンガポールの方を含め、アジア地域から本当に素晴らしい方が集まってくれています。私が今まで考えもしなかった形で物を見ていますし、ディテールへのこだわりは抜きんでていると思いますね」 アーティストは作るものが第一、という姿勢のため、第一言語が英語でなくても採用を行っている。最終的に目指すものが出来上がればいいので、コミュニケーションの手段はどうとでもなる、という大胆な考え方だ。「どこかの国が優先されることはないですね。完全に公平にやっています。そして最低でも30~40か国の人がいますので、オフィスの中はとてもにぎやかですよ(笑)」 現在のシンガポールオフィスのスタッフは約170人。ゾウイー氏がDouble Negativeに入社したころの人数とほぼ一緒だ。彼女がシンガポールに移った理由は「自分の経験をみなと分かち合いたいと思ったから」だという。「Double Negativeに入社して間もない頃には、才能にあふれたチームの先輩方から学ぶ機会を得ました。今ではここシンガポールで私が若いアーティスト達に指導することを楽しんでいます。ここシンガポールで新しい才能を育て、他の才能あるアーティストや上司から学び続けるのは刺激的な経験です。シンガポールオフィスは活気にあふれ、実りの多い作業環境であり、今は私たちにとって知識ベースを広げ、成長させ続けることができるエキサイティングな時と言えます」

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