InterBEE REVIEW2016
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スポーツライブストリーミングサービス「DAZN」は、テレビ、PC、スマホ/タブレットといったマルチデバイス向けOTTサービス。3年間の市場調査を経て、今年の8月ドイツ、オーストリア、スイスからスタートした。そして、8月19日からは日本市場向けにサービスを開始した。我々のサービスモデルはサブスクリプションモデル。日本では月額1,750円で提供している。現在の会員数は言えないが、全世界規模での会員数の年内目標はすでに超えている。4年以内に全世界の加入者数が日本国内の有料放送加入者数よりも多い加入者数を獲得できると考えている。日本には、様々なスポーツのジャンルがあり、DAZNの潜在的な重要な大きいと考えている。なサービスを開発している。例えば、モバイル向けのサービスとしては、Jリーグの試合を競技場で見た後、帰宅の移動中などに、気になるシーンをスマートフォンやタブレットでもう一度観ることが可能だ。UIも単純で直観的に使えるようにしている。23 「DAZN」は、こうした多様なサービスとコンテンツの豊富さで、日本のスポーツファンの方に新たなスポーツの楽しみ方を提供する。 我々は、メジャーなスポーツからマイナーなスポーツまで、幅広く提供することを検討している。日本のスポーツとしては、プロ野球の横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープのホームゲーム、Jリーグやブンデスリーガ、セリエA FIFAワールドカップ2018、ジャパンラグビートップリーグ、バレーボールのVリーグなど。また、NBA、NFL、NHL、フォーミュラー1、ゴルフ、ダーツ、バトミントン、馬術など国際的に人気のスポーツも配信している。 熱狂的なファンがついているが、マスを対象にした地上波テレビで放送されないケースも多い。我々は、こうした熱狂的なファンのために、テレビでは見ることができないスポーツを取り上げていきたいと考えている。スカッシュはすでに放映権を獲得した。 2020年の東京オリンピックに向け、日本のスポーツ界はさまざまな動きがあるだろう。2019年にはラグビーワールドカップもある。テニス、バスケットボール、ラグビー、馬術など、オリンピックで開催される競技についても、競技人口の多寡にこだわらず、コンテンツホルダーと相談しながら放映権の獲得を検討していきたいと考えている。熱狂的なファンのいるスポーツを重視 DAZNはもともと、大きなスクリーンで観てもらうサービスを想定しているため、テレビで見てもらうときのサービス充実に力を入れている。それに加え、ユーザが観たい場所で使いたい道具を利用して視聴できるようにIPが使えるデバイスへも提供している。 視聴デバイスはブラウザーを搭載したテレビや、ブルーレイプレーヤー。メーカーでは、ソニー、パナソニック、LGなどに対応機種がある。また、Amazon Fire TV、Fire TV Stickなどでも視聴が可能だ。スマートフォン、タブレットでは、AndroidとiOS版の両方に対応しており、PCでも視聴が可能だ。 視聴の場所、時間を想定したさまざま4年以内に日本の有料放送加入者数を超える会員数を獲得大画面によるスポーツ観戦の醍醐味とモバイルの利便性
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