InterBEE REVIEW2016

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31　今年のInter BEEでは、初日の16日の招待講演で、アメリカ大使館商務部による特別フォーラムが開催され、映像伝送用光スイッチソリューションのグリマーグラスや、オーディオ計測システムSoundCheckを開発するListen 社の製品を扱うオーディオテック、大容量高速ストレージを提供するPanasasの関係者が登壇して、各社の製品・ソリューションを紹介した。また、最終日の18日にも招待講演が開催され、アメリカ大使館商務部商務担当参事官のジョナサン・M・ハイマー氏の挨拶に始まり、映像制作ツールで世界的なシェアを持つアドビシステムズ社、VRの大衆化を目指すアマゾン、映像伝送による新しいコミュニケーションをスマートグラスで実現するビュージックスコーポレーションが登壇して、新たな映像ビジネスを切り開く各社の技術力を紹介した。プラットフォームとも言える」と話す。そうしたプラットフォームとしてのInter BEEを活用するべく、今回、商務部ICT産業ユニットでは、米国からグリマーグラス社を含め、複数のアメリカ企業の紹介とサポートを実施している。　前述の新興企業の一つ、グリマーグラスは、ネット伝送のための光ファイバーを提供する会社だ。インターネットにおける映像のニーズが増大するとともに、テクノロジーも4K、8Kへと進化しつつある。より多くのデータ量を効率的に伝送することが求められる中、伝送素材の改良にも期待がかかる。　グリマーグラス アジアビジネスディベロップメントディレクターのアリス・クン氏は同社の製品について次のように話す。　「通常、映像は同軸ケーブルを使って伝送していますが、同軸ケーブルでは減衰が激しいため、伝送できる長さに限界があります。例えば4Kでは45メートル、8Kでは10メートルしか送れません。光ファイバーにすることで4Kで7000メートル伝送でき、スタジオだけでなく、ライブ会場やスポーツイベントなどでも高精細映像による制作態勢を構築することが可能になりました」（クン氏）映像伝送も光ファイバーの時代へ　キッシュ氏は、今年のInter BEEについて「今までで一番大きく、実りがあった」と評価する。「昨年、International Trade Administration TRADE CERTIFICATION認証をした効果が現れ、米国をはじめ海外からの参加も増大している。Inter BEEをサポートできることに、アメリカ大使館商務部のICT産業ユニットとしてとても誇りを感じています」と話す。　キッシュ氏は「Inter BEEは、放送・映像業界の国際的な協力関係を強化するネット動画配信の台頭USA Showcaseのゴールグリマーグラス アジアビジネスディベロップメント ディレクターアリス・クン 氏オーディオテック セールス・マネージャー寺岡 朋彦 氏シーティーシー・エスピー株式会社ソリューション企画推進部 部長補佐落合 正隆 氏アドビシステムズ プリンシパル ワールドワイド エヴァンジェリストジェイソン・レヴィン 氏Amazon.com, Inc.　シニアプリンシパル ソフトウエアエンジニアハオ・チェン 氏ビュージックス コーポレーション 東京支店長藤井 慶一郎 氏