11月18日~2021年2月26日

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映像表現/プロライティング 2020.04.24 UP

【出展募集中! Inter BEE 映像表現/プロライティング部門】 最新の表現技術を支えるツール、サービスと映像コンテンツを高度に演出する多彩な照明機器が一堂に

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 音と映像と通信のプロフェッショナル展をベースにメディア総合イベントへと進化したItner BEE。コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会する国際イベントである。その展示エリアは、いくつかの部門で構成されている。大型LEDディスプレイや、パブリックビューイングなどの「大型映像装置」、XR(VR、AR/MR)、インタラクティブシステム、360度映像、高臨場感映像・音響といった「映像表現技術」など、多様なシーンで展開する映像表現のための表示用デバイスや表現技術が紹介されるエリアが映像表現/プロライティング部門だ。

 近年は、CGなどの「デジタルコンテンツ」や「ライブビューイング」、「ライブエンターテインメント」など、各種のビジネス、サービスも出展。さらに 映像演出に欠かせない「舞台・屋外照明機器」、「スタジオ照明機器」など、照明機器が多く出展される。

 さらに、最先端映像表現に関するとセッション、交流スペースを有するINTER BEE IGNITION、世界が注目する最先端コンテンツ技術の国際イベント「デジタルコンテンツEXPO」も同エリアで開催される。VR、AR、3D、コンピュータグラフィックス、AI、IoT、ドローン、ロボティクス等、コンテンツの制作支援、表現を豊かにする様々な技術を紹介し、未来を体験できるスペース。まだ製品化していない企画段階のアイデアや、開発途中の製品などが出展されるなど、共同開発や、異業種のコラボなどを積極的に進めたい企業がユニークな展示を展開している。

エプソン販売 プロジェクターがつくりだす「少しミライ」の日常シーンを表現

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ライブハウスで解散したはずのバンドのコンサートを楽しむシーン

 出展ブースに目を向けよう。InterBEE 2019のINTER BEE IGNITIONエリアに出展したのはエプソン販売だ。「A Little Future ~ほんの少し先のとある一日~」をコンセプトに、朝起きてからの自宅でのひととき、職場、プライベートでの過ごし方、そしてまた家に帰るまでの1日を、プロジェクターの映像によって、近い将来実現するであろう、ちょっとした「ミライ」の姿を表現した。
 ブースを「会議室/研究室」「ホール/ライブハウス」「レストラン」「リビング」に分け、それぞれを1日の時系列に沿った出来事に則し、プロジェクターを用いることで日常生活に便利さや、楽しさ、華やかさを加えたシーンを紹介。
 最新の映像技術やそれにより創り出されたコンテンツにより、新たな体験・経験を生み出すというコンセプトは、INTER BEE IGNITIONのコンセプトそのものともいえる。
 

東京舞台照明 演色性の高いLEDムービングライト 水と木をイメージしたステージでデモ実施

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水と木をイメージしたステージでは音楽にあわせ、光と水の演出が多くの人の足をとめた

 多彩な映像表現/プロライティング部門。まるで劇場かライブの装飾のような趣のステージを展開したのが、東京舞台照明のブースだった。水と木をイメージしたこのステージで、自社の新製品のLEDライトを駆使したライティングデモを実施。
 ムービングライトは、多様なライブステージを彩る照明機材として人気の製品だが、より光量もあり、演色性が高い、長寿命のLEDへの移行が進むとともに、防塵・防滴も含め、ハードな環境に耐える製品ということが、強くアピールされていた。

プロ機材ドットコム 面光源のLED照明を出展

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プロ機材ドットコムが出展したRX-48TDXロールフレックスLED300W

 Youtubeをはじめとしたウェブによる動画視聴の拡大は、照明機材利用も広げつつある。Inter BEEにおいても小規模なプロダクションやクリエイター対象にした、小型、低価格で高機能な製品が出展されている。プロ用レンタルから通販まで幅広く撮影関連機材、製品を販売するプロ機材ドットコムは、Inter BEE 2019でロールフレックスLED 300W「RX-48TDX」を出展した。LED照明の特徴でもある、素子の配列により柔軟に形状を変化できる面光源のライトの需要の高まりに応じて出展したということで多くの来場者が足をとめていた。

伊東洋行 中国intuiitの小型プロジェクションマッピングを出展

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中国Intuiit社の小規模なスペースで利用できるプロジェクションマッピング

 40年にわたり英国LEE Filtersの総代理店を務め、舞台照明、イベント、建築照明などを手掛けている伊東洋行は昨年のInter BEEで、同社初のプロジェクションマッピングを出展した。中国Intuiit社の製品で、小規模なスペースで利用できるプロジェクションマッピングを3種類デモした。レストラン、イベントスペース、ショールームなどでの利用を想定した製品で、Inter BEEでの出展を機に国内での営業を本格化していくという。プロジェクションマッピングの用途の広がりを示す事例の紹介だ。

佛山青松科技 オフィスの会議室用一体型テレビ IMPOSA Xfinityをメインに出展

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オフィスの会議室用一体型テレビ IMPOSA Xfinity

 国際的な展示会として国内外からの来場者、出展企業も少なくないInter BEEだが、なかでも中国からの出展は最近増加傾向にある。Inter BEE 2019では、輸入代理店等の出展をのぞき、直接、海外からの出展申込があった約半数が中国・台湾からの出展だった。中でも、照明機器、ディスプレイの出展が集まる同エリアでは、中国からの出展が目立った。
 すでにInter BEEへの出展が今回で4回目となる佛山青松科技は、Inter BEE 2019で、一体型テレビ IMPOSA Xfinityをメインに積極的なブース展開を行っていた。

 今回紹介した最新照明機器や、メディア総合イベントの多彩な映像表現技術が出展されるInter BEE 映像表現/プロライティング部門。今年も新たな機器や表現技術などの登場に期待したい。
(Inter BEE 2020 ニュースセンター)

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