11月18日~2021年2月26日

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ICT/クロスメディア 2020.06.19 UP

【NEWS】スカパーJSAT ウェブブラウザで”ネタバレ”を未然に防ぐアプリを開発 コロナ禍以降の非リアルタイム試合観戦機会増加を考慮

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 スカパーJSATは6月19日、プロ野球の試合終了後にテレビ等で試合を視聴する野球ファンに、ブラウザでうっかり試合結果(ネタバレ)を見ないようにするためのアプリ「スカパー! ネタバレブロッカー」を開発した。プロ野球公式戦開幕の6月19日からApp Storeで配信を開始した。

■楽しみながらネタバレブロック

 プロ野球公式戦結果のネタバレを楽しみながら防ぐように工夫されている。ウェブブラウジング中に、ページにネタバレが含まれる場合はネタバレ箇所が、審判のアウト判定などのアニメーションでブロックされる。アニメーションは、そのほかにも野球にちなんだものが用意されている。

 また、ブロック画面を広告面として活用し、時差視聴の観戦を盛り上げるような商材のクーポン券が表示されるという。今後は野球だけでなく、サッカーやテニスなどにも対象を広げ、忙しい人のスポーツの時差視聴をもっと楽しいものにしていく予定。

■視聴にも影響するネタバレ

 アプリ開発には、ネタバレ防止に関する研究を行う明治大学総合数理学部中村聡史教授が監修している。中村教授の研究では、ネタバレにより一喜一憂できなくなることや、コンテンツの続きに対する興味が失われることを明らかにしている。スポーツ好き2000人を対象とした調査により、野球好きで特定の応援しているチームや個人がある回答者の58.1%がネタバレされた経験があり、31.7%がネタバレを許せないと考えているという。
 スカパーJSATは「試合内容を投稿で知ってしまったため見るのをやめた」という投稿が見られるなど、ネタバレが視聴にも影響すると考えた。さらに、コロナ禍後の新しい生活様式の環境下で、実際の試合観戦だけでなくリアルタイム視聴もできない場合が増える中、 観戦の楽しみを奪いかねないとして開発した。

 アプリでは、プロ野球の試合結果を先に知りたくない球団を指定し、情報を遮断するレベルを登録して使用する。ウェブブラウジング中に、ページにネタバレが含まれる場合は、ネタバレ箇所が野球にちなんだアニメーションによってブロックされる。今後は、サッカーやテニスなどにも対象を広げていく予定という。

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