Inter BEE 2021

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Special 2023.04.03 UP

【Inter BEE CURATION】radikoの登場がラジオにもたらしたモノは…! データで読み解く令和のラジオ聴取

松田晴太朗 VRダイジェスト+

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※INTER BEE CURATIONは様々なメディアとの提携により、Inter BEEボードメンバーが注目すべき記事をセレクトして転載するものです。本記事は、ビデオリサーチ社の協力により「VRダイジェストプラス」から転載しています。
【この記事はこんな方にオススメ!】
✅radikoの利用状況やradikoユーザーの変化知りたい方
✅令和のradikoの使われ方、ラジオの聴かれ方について情報を集めている方
✅ラジオへの広告出稿を検討されている方

1.はじめに

皆様ラジオは聴きますか?ラジオを聴く方、ラジオをどうやって聴いていますか??
ラジオの受信方法は様々ありますが、今便利なのはやはりradikoでの聴取かと思います。小中学生の頃、ラジカセ片手に電波を探して部屋中を歩き回っていた私からすると、スマホ1つでいつでもどこでも綺麗な音質でラジオが聴けるradikoの存在に衝撃を受けたのは言うまでもありません。
そんなradikoの登場はラジオリスナーにどのような変化をもたらしたのでしょうか。本記事ではradikoのユーザー数・利用シチュエーション・同時利用されているアプリなどをデータで示し、radikoユーザーのラジオの聴き方を読み解いていきます。

2.経年変化でわかるradikoの広がりとユーザーの変化

【図1】は2016年~2022年のradiko利用率の経年変化を示しています。利用率は毎年右肩上がりに上昇し、2022年には10.6%まで到達。2016年から2022年にかけて+6.0ptと、大きく利用率を伸ばしています。

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【図2】は2016年、2019年、2022年のradikoユーザーの男女の内訳を示しています。まだ全体的に利用者が少なかった2016年は女性ユーザーが35.1%でしたが、ユーザーが増えてきた2022年では45.9%を占めるまでに増加しています。

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3.「いつでもどこでも」 radikoの利用シチュエーションからみえる令和のラジオの聴かれ方

【図3】はradikoユーザーの自宅内・自宅外のradiko利用率と利用のシチュエーションを示しています。
自宅内ではradikoユーザーの約80%、自宅外においても約55%の利用があり、スマホ経由で屋内外関係なく手軽にラジオが聴けるツールとしてradikoが使われていることが分かります。
利用のシチュエーションを観ると自宅内では「くつろいでいる時」が約40%、「就寝前(寝る前)に」が約25%と、のんびりした時間でのラジオ聴取が一般的で、また家事、炊事等の作業のお供としてもラジオが選ばれることが多いことが分かります。自宅外では徒歩・公共交通機関・車内など移動中の利用が一般的なようです。また「買い物に向かう道中・買い物先」での聴取が約10%と、買い物のお供としてラジオを聴くこともあるようですね。

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また、ラジオは耳だけで楽しめるメディアであり、家事・運転などの作業中に耳を傾けていると思われる項目が多い一方で、リラックスした時間・公共交通機関での移動中など、作業を伴わない状態でラジオを聴くという項目も多いことがわかります。radikoはバックグラウンド再生が可能で、同時に他のアプリを開いて操作することができます。では、ラジオを聴きながらスマホを触っている場合、その時利用されているアプリに何か特徴はあるのでしょうか。
次はradikoとの同時利用が多いアプリからradikoならではの活用状況をみてみましょう。

4.「タイパに お出かけに 買い物に」 radikoと同時利用されるアプリから考えるラジオの新しい価値

【表1】はとある平日にradikoと同時に起動された数の多かったアプリのランキングです。
〇タイパ時代を反映! 目だけで楽しめるアプリとラジオ
上位はLINE、Yahoo! JAPAN、Instagramなどの目だけで情報を得られるアプリが占めています。タイムパフォーマンス(時間対効果)=タイパという考え方が浸透してきた現代ですが、目だけで情報を得られるアプリはradikoのバックグラウンド再生と併せて、「目でも耳でも情報を得たい」という時世と相性の良い組み合わせのようです。

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〇外出のお供に! お出かけ系アプリとラジオ
Yahoo!乗換案内、Yahoo! MAP、トリマなどのお出かけ系アプリとradikoの同時利用も多いです。外出中のラジオと言えばカーラジオのイメージが強いですが、【図3】の結果と併せて令和では「次の電車を調べながら」、「地図をみながら」、「街歩きでポイントを貯めながら」といったように外出中の様々な場面でラジオが聴かれているようです。

〇今も昔も買い物のそばに! 買い物系アプリとラジオ
同日起動が多かったアプリランキングより上位にランクインしたアプリにはセブンイレブンアプリやマクドナルドなどの買い物時に起動するアプリが目立ちます。またPayPayなどのオンライン決済アプリ、Amazonショッピングアプリなどのオンラインショッピングアプリもランクインしており、radikoと買い物系アプリの同時利用が多いことがわかります。また【図3】で示したようにradikoユーザーの約10 %は「買い物に向かう道中・買い物先」でradikoを利用しています。カーラジオの影響もありラジオはリーセンシー効果が期待できるメディアとされていましたが、radikoの影響でラジオは買い物先への道中、買い物先、オンラインショッピングの最中など、より買い物と親密なメディアになりつつあるようです。また【図4】はradikoユーザーと個人全体の情報・広告に対する意識を示していて、radikoユーザーの情報や広告に対する感度の高さが伺えます。クリエイティブの精査や出稿タイミングの最適化がラジオ広告の効果を引き上げるカギになるかもしれませんね。

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5.radikoの登場がラジオにもたらしたモノは...!

いかがでしたでしょうか!
利用率は年々増加傾向で女性ユーザーも増えてきているradikoは、男女問わずラジオを聴くツールとして規模を拡大しているようです。本記事ではそんなradikoの利用について述べてきましたが、最後にまとめとしてタイトルにお応えしておきましょう。

radikoの登場は...
〇ラジオ聴取を手軽なものにして、生活の様々な場面にラジオを取り入れやすくした。
〇ラジオを「タイパ時代を反映した音声メディア」、「移動のお供に楽しめるメディア」、「買い物とより親密なメディア」にした。

本記事ではほんの一例しかご紹介できませんでしたが、ACR/exesXMPでは、さらに詳細なラジオリスナー・radikoユーザーの人物像やradikoの使われ方の可視化が可能です。詳しいデータや分析等の事例もございますので、ご要望の方はお気軽にお問合せください。

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