Inter BEE 2023 幕張メッセ:11月15日(水)~17日(金) オンライン:12月15日(金)まで

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プロオーディオ 2020.03.27 UP

【イベント担当者必見!Inter BEE出展事例】オーディオテクニカ 出展規模を倍に拡大 実空間を模したスペースで各種ソリューションを提案

 日本が世界に誇るオーディオ・ブランド オーディオテクニカ。Inter BEEの初開催より1年早い1962年に創業した老舗メーカーだ。グラミー賞の授賞式で毎年マイクを提供。また、記憶に新しい平昌 冬季オリンピック/パラリンピックのカーリング女子日本チームの「そだねー」を収録したのも、同社のマイクだ。昨年開催したInter BEE 2019のプロオーディオ部門に出展した同社は、 企業としてのブランディング強化の一環として、これまでの倍の展示スペースを確保し、同社の総合的なショーケースとした展示を実施した。そのねらいとテーマ、Inter BEEの位置付けなどについて、 マーケティング部 宣伝販促課 宣伝グループの岡田敬子氏と、プロオーディオ営業部 プロフェッショナルS S課の土屋典之氏に、Inter BEEの出展のねらいなどについて聞いた。

体験型スペースで会議システム、プロオーディオのソリューションを提示

 「これまでは主に会議システムを出展していたが、プロオーディオの部門も含めた展示にしている。垣根を越え、オーディオテクニカのプロオーディオ営業部としての出展となった。幅広いラインアップと事業展開をお見せすることができた」と語るのは、岡田敬子氏だ。「今年は広さを利用し、ソリューションで見せるという方針のもと、体験型のスペースをつくった。会議室を模したスペース、収録スタジオのスペースなど、実際に近い3つのスペースをつくり、そこに自社製品を設置することで、ユーザーが実際の空間でクオリティや効果を試せるようにした」という。

 「展示エリアの高さも、これまで以上に確保できたことで、ソリューションで見せる、体験型の展示ができた。今回展示を初めて担当したが、初日としては今まで以上に人の入りがあると実感している。オープンなスペースにしたことも大きな効果になっている」(岡田氏)

 「さらに新たな試みの一つとして、コーヒースタンドを設けて、入れたてのコーヒーをサービスし、香りも含めて楽しんでもらえる空間作りをした。これによって、ブースに足を運んで頂いた方々に、じっくり見て頂ける雰囲気を創り出している。新しいお客様もお招きしながら、当社をご存じの既存のお客様を大切にできる空間づくりを意識した」

デジタルスマートミキサー ATDM-1012 複数マイクによる録音データでマイクを特定可能に

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会議室を模したコーナー(下写真も)

 ラインアップを拡げた今回の展示では、TASCAMとの共同開発を行ったデジタルスマートミキサーや赤外線バウンダリーマイクロホンなど、全5モデルのプロフェッショナル向け新製品を発表している。各製品の特徴について、土屋氏は次のように説明する。
 
 「1点目は、デジタルスマートミキサー『ATDM-1012』。一昨年前に発表したATDM-0604の基本機能をベースに、プロセッシングを強化した。レコーダーとミキサーの連携によりマイクチャンネルの特定を実現する設備向け録音システムだ。10マイク/ライン入力を持ち、Audio-Technica LINK により最大8台までカスケード接続が可能だ。記録する音声データに、マイクチャンネルを特定するIDと時間情報を記録できる。これにより、すべての会話を聴かずとも、目的の発言箇所を容易に検索できる。TASCAMの録音技術と当社のオートミキサーに関するノウハウの融合により生まれた技術で、議事録作成を大幅に効率化できる。 TASCAMのソリッドステートレコーダー『SS-R250N』と当社のデジタルスマートミキサー『ATDM-1012』を連携することで実現している」

 「当社初となるDANTE入出力を搭載したDANTEモデルも同時展開している。マイクメーカーとしてDANTE。通信のしやすさ、引き延ばし、ノイズを少なくデジタル信号で実現している。DANTE規格の信号を送れるので、タリーとして映像を切り替えるなどの工夫が可能だ」(土屋氏、以下同)

 「2点目は、 ウォールマウントアンテナの新製品『ATW-A808HH1』。会議室やセミナールームなどの設備に適した天井取り付けタイプのホイップアンテナ。意匠において制限のある会議室等にも有効なデザイン。アンテナブースターATW-B80WBとも直接接続できるような機構になっており、B帯ワイヤレス施工時にもストレスなく設置できる」

会議システムATUCシリーズをリニューアル 投票機能を新たに追加

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 「3点目はUHF広帯域アクティブアンテナの『ATW-A410P』。470~990MHzまでカバーしており、B帯だけでなくWS帯等、多岐にわたる周波数帯運用にも有効なアンテナとなっている。またATTも-10~+12dBまで対応、運用に応じた幅広い切り替えが可能だ」

 「4点目は赤外線バウンダリーマイク『ATIR-T860』。現行の赤外線マイクシステムで運用が可能。最大8波まで利用いただける。マイクの指向性を半球前方指向性/全指向性と切り換え可能。TV/WEB会議に最適なワイヤレスバウンダリーシステムとなっている」

 「5点目は『ATUC-50DUa+ATUC-VU』。会議システムATUCシリーズのマイクユニットATUC-50DUがリニューアル。新たに加わった投票ユニット『ATUC-VU』を駆動させる電源供給が可能。投票機能を必要とする会議シチュエーションにも最適だ」(以上、土屋氏)

出展手続きがすべてオンラインで済むなどInter BEEの効率性を評価

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(左から)株式会社オーディオテクニカ マーケティング部 販売促進課 宣伝G 岡田 敬子 氏、 プロオーディオ営業部 プロフェッショナルSS 課 マネージャ 今野 一彦 氏、プロオーディオ営業部 プロフェッショナルS S 課 土屋 典之 氏

 Inter BEEの位置付け、会場運営など、細かい点での要望、Inter BEEとしての評価について、岡田氏は次のように話す。
 「放送、映画だけでなく、B2B、B2Cのオーディオのお披露目の場として、Inter BEEは、重要な場と位置づけている。
それとともに、基本的に出展がオンラインですべて済む点が良いと思っている。書類提出なども含めて、郵送の手間がない点など、すごく助かっている。小間割抽選会も滞りなく、スムーズに進んでおり、待ち時間もなく、方法もスマートだと感じている」
 世界のオーディオブランドとして世界の音楽、スポーツの檜舞台で実績を重ねるオーディオテクニカ。さらなる今後の活躍に期待したい。
(Inter BEE 2020 ニュースセンター)

 昨年11月13日から15日まで開催したInter BEE 2019について報告した冊子「Inter BEE REVIEW 2019」がさきごろ完成した(ダウンロードで無料入手可能)。今年11月開催のInter BEE 2020を前に、同冊子をもとに、出展企業の出展内容や、セッションの内容など、昨年のInter BEEの様子を振り返るシリーズ「Inter BEE 2019 REVIEW」をお送りする。

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