Inter BEE 2023 幕張メッセ:11月15日(水)~17日(金) オンライン:12月15日(金)まで

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プロオーディオ 2020.05.12 UP

【出展募集中! Inter BEE プロオーディオ部門】音楽ライブ・ラジオ放送から遠隔会議など幅広い音響関連機器が集う「音を体験するエリア」

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 オーディオ機器、MA・スタジオ機器、ラジオ放送用システム、音響設計など、音響、音声・音楽に関するさまざまな製品・サービスが集まるプロオーディオ部門。テレビ・ラジオ放送、配信やコンテンツ制作から、ホールやスタジアム、ライブハウスなどのライブ演奏、さらには会議室や教育用といった多様なニーズを対象にした最新の製品・サービスが展示される。 

 また、同エリアならではの特別展示として、INTER BEE EXPERIENCE X-Microphone、X-Headphone が開催されている。最新のプロ用マイク、プロ用ヘッドホンが各社から出展され、試聴できる。

 さらに、隣接する幕張メッセ イベントホールでは、INTER BEE EXPERIENCE X-Speaker が開催される。大型、中・小型のSRスピーカーが11社から出品され、実際にホールで吊り下げられた状態で音を確かめることができる。最新のスピーカーを実際に近い環境で聞き比べることができる大変貴重な機会だ。

 昨年のInter BEE 2019においても、デジタル化で日々進化する音の高精細化と精度をアピールする製品やサービスが各ブースでデモされていた。個性やクリエイティビティを生かすための新たな提案が各ブースで見られた。

中型・小型の充実によりすそ野が拡大するSR用ラインアレイ・スピーカー  

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ヒビノが出展したSR用ラインアレイ・スピーカー VTX-A8

 小型・高性能化するラインアレイ・スピーカーは、SRスピーカーのすそ野を拡大し、幅広い用途への対応が進みつつある。

 ヒビノは、コンパクトSR用ラインアレイ・スピーカー VTXシリーズのVTX-A8を出展し、独自の機構により高い効率性と、音響品質を両立させ、高い防塵・防水性能(IP-55)で屋外での利用にも耐えるタフなつくりをブースで紹介した。

 ディーアンドビー・オーディオテクニック・ジャパンは、中規模の SR システム用に設計されたオーグメンテッド・アレイスピーカーとして、新型アレイスピーカー「A-Series」を出展。可変式のスプレイ・アングルなど新たなコンセプトを盛り込み注目を集めた。プロオーディオ部門では、機能、デザインとともに、やはり実際に音を体験する空間作りも重要になっており、各ブースではさまざまな工夫がなされている。同社では、ブース全体を壁で覆い、製品セミナーや体験デモに特化した特設ブースを設置していた。

 プロオーディオ部門はビジネス・スペースであることから、実際のホールなどを想定した形での出力を試すことはできないが、隣接する幕張メッセ イベントホールでは、コンサート会場と同様、フライング(天井から吊す)の状態で最先端・最新のSRシステムを体験することができるINTER BEE EXPERIENCE X-Speaker が同時開催している。プロオーディオ部門での各社の視察と共に実際の音を体験することができる貴重な機会だ。

ホワイトスペース対応の多機能・高品質機器も登場

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ゼンハイザーが出展した「Digital 6000」は、1つのシリーズでホワイトスペース全帯域をカバーする

 様々なデバイスのワイヤレス化が進むことで、電波の帯域の利用に工夫が必要になっている。日本の場合、A帯からホワイトスペース帯への周波数移行もあり、運用調整および運用そのものが複雑化している。

 ゼンハイザージャパンは、1つのレシーバーで470MHzから717MHzまでのホワイトスペース全帯域をカバーするワイヤレスマイク Digital 6000を出展した。大型のライブやテレビ番組などにおいて、多量に使用するワイヤレスマイクの混信がなく、長時間利用が可能な低消費電力であることは重要なポイントになり、同製品もそうした特徴をアピールしていた。

 また、Shureからは、そうした日本の状況に対応し、ハイエンドモデルのAXT Digitalから日本仕様ともいえる、1.2GHz帯域対応モデルを発表している。

 無線LANによる電波干渉などを回避する工夫として2011年3月に欧州電気通信標準化機構(ETSI)により策定された無線通信方式のDECT方式(DECT準拠方式、DECT= Digital Enhanced Cordless Telecommunications)がある。タムラ製作所では、DECT方式のインターカムシステムを展示した。

DANTE対応などIPによる機器間同期の規格対応製品が各社から登場

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オーディオテクニカはブースの広さを前年の倍にしてプロオーディオのラインアップのデモを強化した

 DANTEなど、ネットワーク上でのIPによる機器間の同期技術の進化により、プロオーディオのセッティングは効率化が進んでいる。

 オーディオテクニカは、同社で初となるDANTE入出力を搭載したデジタルスマートミキサー『ATDM-1012』で、DANTEモデルを発表。DANTE規格の信号を送れるので、タリーとして映像を切り替えるなどの工夫が可能になっている。オーディオテクニカはInter BEE 2019で、従来の倍の展示スペースを確保し、従来からの会議システムの出展に加え、プロオーディオの部門も含めたラインアップを出展し、会議室や収録スタジオなどを模したスペースに自社製品を設置した。

プロオーディオ部門のもう一つの柱となる、店舗・商業空間、会議室市場向けの音響システム

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Boseは、店舗・商業空間向けのデザインマックスを出展した

 プロオーディオ部門ではまた、店舗・会議室、教育現場を対象にしたオーディオ機器も数多く出展されており、大きなジャンルの一つになっている。

 Boseは、2020年1月発売予定の新しい店舗・商業空間向けのデザインマックスを天井埋め込み型と露出型で全12モデル出展し、音質・デザイン・施工性において優れており、ウーファーの前に中域から高域・低域のカバレッジをコントロールするディスパーション・アライメント・システムにより、空間全体に均一な音質を提供できることを効率よく紹介していた。




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人気のINTER BEE EXPERIENCE X-Microphone、X-Headphoneのエリアはプロオーディオ部門と隣接している

 プロオーディオ部門では、こうしたオーディオ機器、MA・スタジオ機器のほか、ラジオ放送用システムや、ハイレゾ関連製品などのハイエンドコンシューマ機器も出展され、オーディオに関する幅広い製品、サービスが集まる。冒頭に紹介した併設の特別イベント、INTER BEE EXPERIENCE X-Microphone、X-Headphoneや、X-Speakerなど、実際にハイエンドの機器を体験できるコーナーも含め、国際的にも最高峰のオーディオイベントとなっている。

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