Inter BEE 2023 幕張メッセ:11月15日(水)~17日(金) オンライン:12月15日(金)まで

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映像制作/放送関連機材 2020.04.06 UP

【イベント担当者必見!Inter BEE出展事例】タケナカ/シムディレクト Inter BEE で Vtuber「りむ」がデビュー 来場者との対話や立体音響など総合的なソリューションを提案

 シンユニティグループのタケナカとシムディレクトは、昨年11月に開催したInter BEE 2019において、自社プロデュースのVtuber「りむ」のステージを自社ブースで実施した。Vtuberの「りむ」は、Youtube上に自身のチャンネル「りむちゃんねる」を持つほか、twitterでも情報発信をしており、イベントなどにも登場する。

 Inter BEE 2019 映像制作/放送関連機材の同社ブースでデビューとなった「りむ」が登壇するライブステージでは、「りむ」とともに、同社が手掛けたステージにおける9 個のスピーカーを用いたイマーシブオーディオ、曲線を組み合わせたデザインが可能なLEDパネル、アプリを使ったリアルタイムのイベント演出などのソリューションをアピールした。
 「りむ」が登壇するイベントやライブの企画・制作をシムディレクトが担当。映像音響照明のプランニング、コンテンツ制作、本番オペレートをタケナカが担当している。

 株式会社シンユニティ 広報部の舛井奈緖氏に、Inter BEEにおける出展のねらいや、Vtuber「りむ」の今後の展開などについて聞いた。

リアルとバーチャルを組み合わせた体験 映像、音、照明を活用した多彩な演出

 舛井氏は、Inter BEE 2019における出展のねらいを次のように説明する。
 「タケナカは、『Real & Virtual Experience Provider』を目指している。これまで長年にわたり展開してきた空間演出に加え、VRやスマートフォンを使ったソリューションなど、バーチャルな演出、コンテンツを新たに加えることで、バーチャルとリアルを組み合わせたエンターテインメントを実現したいと考えており、今回は、その一環としてVtuberに取り組んだ」

 会場のステージには、同社が展開する4つのソリューションが注ぎ込こまれているという。「業界関係者、特に放送、イベントをはじめとしたエンターテインメント業界において演出を手掛けられてる方に見ていただきたい。『りむ』は今回が初のお披露目。Vtuberとしての活動とともに、さまざまなステージ演出でも起用していただき、ぜひ業界の方とともに育てていきたい」

イマーシブオーディオでVtuberの声を立体的に演出

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来場者と対話する「りむ」。声の位置なども正確でよりリアルに感じることができる

 1つ目のソリューション『イマーシブオーディオ』の紹介では、9 個のスピーカーを用いた9.1chオーディオで『りむ』が会場内を移動しているように聞こえるよう、声の位置を3次元的に動かすデモを実施した。
 「ライブステージの中でも声や音楽にイマーシブオーディオを駆使した演出をしている。技術面に加え、イマーシブオーディオを用いてVtuber や映像が音と連動した演出をするという点も、タケナカの特徴だ」(舛井氏)

多様な形状のLEDを組み合わせたステージデザイン

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曲線など、細かいデザインがほどこされたLED

 2つ目のソリューションは、多様なLEDディスプレイとステージデザインだ。
 LEDの形状が、円や三角形、シースルーなど、さまざまな形状をしている。このLEDも、同社が提供するもので、今回初の紹介となる。曲線をまじえた自由な形状のディスプレーを構築できるため、多彩なイベント演出も可能だという。
 「当社では、3Dシミュレーションソフトを用いて、ビジュアライズしながら映像や照明を視覚的・直感的にデザインしているため、お客様の要望にも柔軟に対応できる。今回のステージではこのLEDを、3レイヤーにして設置することで、奥行き感を出している。また、この変わったステージの形が、人々の目を惹いている」(舛井氏)

参加者とのインタラクティブなステージ演出

 さらに今回のステージでは、会場にいる来場者がスマートフォンでイベントに参加する演出を実施。これが3つ目のソリューションだ。参加者がコメントや投票を行い、その結果をリアルタイムにビジュアライズしている。これは「Join Visual」と呼ぶ参加型イベント演出パッケージで、会場に訪れた来場者とステージを効果的につなぐことで、来場者の関心を高めることができるしかけだ。
 「会場では、ウェブ上のハートをタップすることで『りむ』にパワーを送るという設定で、来場者のタップに応じて、『りむ』の元気が出てくる様子を演出する。また、ウェブ上でコメントを書くこともでき、その書き込みは会場のLEDにリアルタイムに反映される。来場者からの問いかけにリアルタイムで『りむ』が反応することによって、観客を巻き込む演出としても効果的だ。会場で表示されたQRコードを読み取ることで、アプリをダウンロードすることなく、ウェブページからコメントや投票ができるという手軽さも会場での利用を促進する要素になっている」(舛井氏)

リアルとバーチャルを組み合わせたVtuberの演出

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「りむ」の動きと声の担当者がバックヤードで会場の様子を見ながら演技をする

 最後の4つ目のソリューションとして舛井氏が掲げるのが、「Vtuber」の「りむ」だ。「りむ」は、2019年の4月から開発を開始し、キャラクター設定、デザイン、モデル化、システム検証などを進めてきたという。
 「Vtuberとしての完成度はもちろん、バーチャルな存在のVtuberを、実際の人との組み合わせでどう見せるか。バーチャルとリアル間のモノの行き来をどう見せるか、といった演出面でも工夫を凝らしている。画面上で見る『りむ』がステージ上のLEDに表示されるだけではなく、実際にステージにいる進行役や、会場の来場者とのやりとりを演出することにより、『そこにいる』という感覚を生み出している」(舛井氏)

Inter BEEを「りむ」のデビューの場に

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株式会社シンユニティ 広報部 舛井 奈緖 氏

 舛井氏は今回、「りむ」のデビューの場としてInter BEE 2019を選んだ理由について、次のように話す。
 「Inter BEEは、多くの業界関係者が集まる場として、りむのデビューに相応しい場と考えた。また、Inter BEEOnlineマガジンの事前取材やSNSでの展開、さらに会場でのVOD 映像取材など、さまざまなプロモーションの支援をしてもらえる点は、他の展示会との大きな違いと評価している。SNSを見て関心を寄せて頂いた方も少なくない」
 「会場では、『りむ』の滑らかな動きを見て、足を止めてくださる方が多かった。また、ステージの曲線を多用したLED や、ステージの演出面にも関心を持っていただくことができた」

 昨年11月13日から15日まで開催したInter BEE 2019について報告した冊子「Inter BEE REVIEW 2019」がさきごろ完成した。(ダウンロードで無料入手可能)

(Inter BEE 2020 ニュースセンター)

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