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映像制作/放送関連機材 2019.06.06 UP

【After NAB Show 2019】パナソニック ディープラーニング搭載ソフトを用いたテレビ番組映像の切り出しをデモ

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自動追尾ソフト「AW-SF100/SF200」の操作画面。手で顔が隠れても追尾しつづけている

 パナソニックは5月22日、23日に東京・秋葉原で開催したAfter NAB Show 2019に出展し、ディープラーニング技術を用いた「自動追尾ソフトウェア」による画像解析により、撮影画像からの切り出しを自動処理するデモを実施した。

■ディープラーニングにより撮影対象を自動追尾

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 自動追尾ソフト「AW-SF100/SF200」は、ディープラーニング対応の人体検出自動追尾ソフト。自動追尾ソフトは、2016年に発売して以来、リモートコントロール用のカメラの遠隔操作を支援する形で用いられてきた。今年3月、ディープラーニング対応版としてアップデート。これにより、ディープラーニングを活用した高い追尾精度を実現し、用途の幅を拡げている。すでに装備している「テンプレートマッチング」(典型的なポーズをテンプレート画像=追尾の対象として自動追尾)や「顔認証技術」による自動追尾に加え、ディープラーニングを採用し、3つの技術を組み合わせることで、より確実な自動追尾を実現している。例えば、顔が認識しにくい暗い場面や、ターゲットとなる人が後ろを向いたりしても、途切れることなく追尾できる。

■教育市場のLCSで省力化に貢献

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4KインテグレーテッドカメラAW-UE150を制御して、スタッフの動きに合わせてカメラがスムーズに追従する様子をデモした

 リモートコントロールカメラの自動追尾機能は、教育現場で収録した講義を学生が復習用に視聴したり、欠席した学生が視聴する映像コンテンツを制作する際に用いられることがあり、これにより大幅な省力化・効率化を実現することができる。従来は、講義の収録ごとに講師を撮影するなど、オペレーターによる操作が必要だったが、カメラの自動追従によって、オペレーターは遠隔で複数の講義を同時に操作するなどの大幅な省力化が図れるという。

■テレビ番組制作の切り出し映像生成に利用可能

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4K切り出しに応用した場合のイメージ図

 さらに、自動追尾機能にディープラーニング機能を搭載することにより、テレビ番組で、複数のカメラで異なる出演者を追尾し、スイッチング・切り出し用の映像を生成するといった応用が可能だ。これにより、番組制作の現場でも、大幅な省力化が可能になる。また、金メダル、競争馬など、人物以外の対象を自動追尾するといったカスタマイズによる新たなソリューション開発も可能だという。自動追尾機能を搭載したカメラを用いることで、映像のバリエーションを増やすことができそうだ。

■4K対応のリモートカメラでデモ

 会場のデモでは、新システムにより4KインテグレーテッドカメラAW-UE150を制御して、スタッフの動きに合わせてカメラがスムーズに追従する様子を示していた。3月のバージョンアップで、人物を認識する際に問題となりやすい背景の影響を抑える新しいアルゴリズムを搭載したと説明があった。

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