早速、この記事の結論を申し上げると、関東地区の個人視聴率1%につき40.5万人が番組を観ていることになります。
ただし1%の示す値は、地区や特性によって異なるため注意が必要です。なぜなら、エリアや特性によって人口が異なるため、当然1%あたりの人数も変わるからです。
視聴人数を求める公式は以下の通りです。
推計視聴人数=個人視聴率×推計人口マスタ※1
※1 推計人口マスタとは、住民基本台帳、国勢調査より推計した人口・世帯数にエリア内特性調査(ビデオリサーチ)より推計した自家用TV所有率を乗じたものです。 当ページの平均視聴人数、到達人数には、ビデオリサーチが視聴率調査を実施している調査エリアを全国に拡大して推計したものを使用しています。
関東地区の自家用TV所有推定人口は40,546千人※2のため、前述の公式に当てはめると、1%につき約40.5万人と推計されます。
また、視聴世帯数についても考え方は同じで、平均世帯視聴率と推定世帯数を掛け合わせることで推計することができます。つまり、関東地区自家用TV所有総世帯数は19,813千世帯※2なので、1%につき19.8万世帯が観ていると推計されます。
※2(株)ビデオリサーチ「2022年度 調査エリア内推定世帯数及び人口」より引用
「自家用TV所有」という聞きなれない言葉が出てきましたが、視聴率調査は事務所や病院などを除くTVを所有している一般世帯を対象に実施しているため、掛け合わせる世帯数や人口はTV所有をベースとしてものである必要があり、ビデオリサーチでは1年に一度ベースとなる世帯数及び人口を更新しています。
全国の視聴人数
全国の自家用TV所有推計人口は、118,522千人なので1%につき118.5万人が観ていると推計されます。
全国視聴率をもとに推計する視聴人数の捉え方は大きく2つに分けられます。それは、「平均視聴人数」と「到達人数」です。ここでは、その違いをご説明します。
① 平均視聴人数
その番組の放送時間を通じて、平均でどれだけの人が視聴していたかを推計した値です。
1番組の中でも視聴率は分単位で変動します。平均視聴人数は、番組の平均視聴率を元に、その番組を通じて平均で何人が見ていたのかを推計します。
② 到達人数
個人全体4才以上における1分以上の番組視聴を"見た"と定義し、その番組をどれだけの人が視聴したのか(到達したのか)を推計した値です。到達人数は番組の到達率を元に視聴した人の規模を推計しています。
~ちなみに~視聴人数が多かった番組を確認するには?
ビデオリサーチの公式HPでは、各番組の平均視聴人数を公開しています。ジャンルごとにランキング形式でご確認いただけます。