【Inter BEE 2015】オンテック　iPhoneの4K動画にも対応のマルチファイルプレーヤー「KAMELEON」を出展　参考出展で4Kのファイルプレーヤーもデモ

　オンテックは、11月18日（水）から20日（金）までの3日間、千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2015に出展し、マルチファイルプレーヤー「KAMELEON」（カメレオン）や、小型高機能のビデオディスクレコーダー「VDRH-4000P」といった新製品を紹介する（ブース番号：2516）。
　オンテック ビデオコミュニケーション事業ユニット部長の下川暁氏は「テレビ局をはじめとした、映像制作の現場で求められる機能を提供する新製品を紹介する。とくにKAMELEONは報道の現場に携わる人に実際に使い勝手を確かめてもらいたい」と語る。

■iPhoneの4K動画まで多くの民生フォーマットのファイルをその場で再生
　「KAMELEON MFP-330」は、複数のフォーマットのファイルに対応した1Uハーフラックサイズの小型マルチファイルプレーヤー。10月1日に販売を開始した新製品で、イベントで広く紹介するのはInter BEEが初めてとなる。「テレビ局の報道の現場では、視聴者が撮影したiPhoneなどのスマートフォン、デジタルカメラなどの動画、ドライブレコーダーや監視カメラの映像を入手して放送するケースが多い。しかし、民生機器には様々なフォーマットがあり、パソコンを使った再生・変換が必要になるなど素早い対応に限界があった。KAMELEONは、ほとんどすべての民生用フォーマットの再生に対応し、HD-SDIでリアルタイム再生できるので、現場で入手したコンテンツを即座に活用できる」（下川氏）。実際、KAMELEONは関西テレビと共同開発した製品で、バッテリーで駆動可能なDC12V対応をはじめ現場のニーズをフィードバックしながら作り上げているという。
　対応するビデオファイルの拡張子は「mts」「mp4」「mov」「3gp」「3g2」「wmv」「asf」「mpg/.mpeg」「m2t」「flv」「m4v」「avi」「rm/.rmvb」と幅広い。ファイルはSDカード、USBメモリーなどを挿すことで直接再生が可能。内蔵の8GBのSSDに保存して再生することもできる。さらに、メモリーカードに対応しないiPhoneや一部のAndroidスマートフォンの映像ファイルの再生も可能なように、USB Wi-Fiアダプタを介してWi-Fi接続してファイル転送する機能も搭載した。またHDMI<-HD-SDIコンバート機能も搭載し、使い勝手の向上が図られている。
　出力はHD-SDI、1920×1080　59.94iフォーマットで、HDMI出力でのプレビュー機能も有する。最新のiPhone 6s/6s PlusやGOPROなどで録画した4K動画にはダウンコンバートで対応するほか、古い機器で解像度が低い場合にはハイビジョンへのアップコンバートを行う。通常再生のほか、スチルからスロー、倍速、4倍速の再生が可能だ。

■PCを内蔵した小型のビデオディスクレコーダー「VDRH-4000P」
　小型でコストパフォーマンスが高いビデオディスクレコーダーとして知られる「VDRH」シリーズの新製品も、Inter BEEで紹介する。VDRHシリーズで最も小規模な「VDRH- 4000」にWindows PCの機能を内蔵した2Uハーフラックサイズの「VDRH-4000P」がそれだ。
　下川氏は「PCを内蔵したことで、これまで別途PCが必要だったスポーツハイライト送出が可能なほか、フレームシンクロナイザーも内蔵しているためフィールドに持ちだしたときの利便性が高い」と説明する。VDRHシリーズは、JPEG2000形式で映像を記録するため、高画質な大画面送出や瞬時のイン点からの再生、スロー送出、256倍速までの高速再生などに対応する。
　VDRH-4000Pには、2TBのHDDで最大24時間収録が可能なモデルと、800GBのSSDで10時間収録が可能なモデル、SSDを冗長化させてRAID構成を採るモデルの3モデルを用意する。

■4Kのファイルプレーヤーも参考出品
　オンテックではInter BEEに、4K出力に対応したファイルプレーヤーも参考出品する。2K出力のKAMELEONの4K版との位置付けである。「Inter BEEでは4K出力対応のファイルプレーヤーへの来場者の反応を確認し、製品化へのステップとしたい」（下川氏）という。

【オンテック】
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映像・放送関連機材部門 /ホール2 /2516