【NEWS】毎日放送 国際ゴルフ大会で 4Kライブ制作実験 PMW-F55 4Kカメラなどソニーの4Kライブ制作機器を駆使
2013.11.29 UP
PMW-F55による撮影
毎日放送(大阪市北区/MBS)は、11月21-24日の4日間、フェニックスカントリークラブ(宮崎県宮崎市)で開かれたプロゴルフトーナメント「ダンロップフェニックストーナメント」において、4K(3840×2160ピクセル)ライブ制作の実験を実施した。4Kの可能性を探ることが目的。ソニー、ソニービジネスソリューション、放送映画製作所の技術協力を得ている。ソニーがInter BEE 2013で発売を発表した、PMW-F55を中心とする4Kライブ制作機器を使用した。
■放送局各社が4K/8K番組制作実験を加速
NHK、民放キー局、WOWOW、スカパーJSATなどによる4K/8K映像の試験的な制作が加速してきた。民放キー局はいずれも各社の4Kカメラでスポーツやイベント、展示用映像など幅広いコンテンツを撮っている。こうした中、在阪局であるMBSの取り組みは、放送局における4K制作の新たな展開として注目されそうだ。
ダンロップフェニックストーナメントは今年で40回目という伝統あるゴルフトーナメント。世界のトッププレーヤーが出場する国際的な大会としても知られている。広大なクロマツ林の中にレイアウトされた美しいコースが特徴だ。
■F55で撮影 4K映像の表現能力を確認
同中継はMBSが制作し、JNN系24局ネットおよびCS放送のGAORAで放送された。
実験では、ソニーの「PMW-F55」を使った4Kライブカメラシステム2式を1番ホール、9番ホールに配置。65型4Kモニターに映し出し、グリーンの起伏、芝目、バンカーの砂など、細部にわたる映像の表現能力を確認した。
4Kライブカメラシステムは、F55と同カメラ部に装着するカメラシステムアダプター「CA-4000」を経由して伝送される「PMW-F55」で撮影した4K映像の色調整などをリアルタイムに実行する信号処理ユニットベースバンドプロセッサー「BPU-4000」、F55にインカムやタリー、電源などを通すカメラコントロールユニット「HDCU-2000」を組み合わせた。
■レンズは富士フイルム製を採用
F55に装着するレンズは、2/3型中継制作レンズの「XA99×8.4BESM」と2/3型HDポータブルレンズの「HA23×7.6BESM」(富士フイルム製)。
F55からの4K映像信号は光伝送でBPU-4000に伝送され、同装置から3G-SDI4本で出力。4K業務用液晶モニターの「PVM-X300」で確認した。
一部の4K映像をSRMASTERストレージユニットの「SR-R1000」に記録する試みも実施している。同装置はSRメモリー1枚に対して、3G-SDI信号4本で伝送された信号を同時収録できる。
PMW-F55による撮影