【Inter BEE 2015】エムアイシー・アソシエーツ 4Kに対応した「ファイル転送のない高性能映像編集インフラ」を出展 編集作業の生産性向上とストレージコストの低減が可能に

2015.11.12 UP

4K対応ストレージソリューションの構成イメージ

4K対応ストレージソリューションの構成イメージ

ソリューションの中核を担うTiger Series製品

ソリューションの中核を担うTiger Series製品

技術営業部アカウントマネージャーの鳥越 亜紀子氏

技術営業部アカウントマネージャーの鳥越 亜紀子氏

 エムアイシー・アソシエーツは、11月18日(水)から20日(金)まで幕張メッセで開催するInter BEE 2015に出展し、プロダクション制作環境向けの4K対応ストレージソリューションを展示する(ホール6、ブース番号6118)。ブロックレベルで高速ファイル共有を可能にするTiger Technology社のTiger Series製品を中心に構成したもので「ファイル転送のない高性能映像編集インフラ」を実現する。期間中はソリューションのデモを行い、高いパフォーマンスを体感できるようにする。

■多様な編集システムを統合し、一元的なストレージアクセスが可能に
 映像編集の現場ではパフォーマンスを重視し、コンテンツを編集システムごとにNASで管理するケースが多い。一連のワークフローの中で複数の編集システムが混在すると、次工程の作業用にシステム間でファイルをコピーしなければならない。ファイルが大容量になると、このコピー作業だけで数時間かかることも珍しくない。
 今回展示するストレージソリューションは、この課題解決を図るもの。共有ストレージワークフローシステムのTiger Box、共有ストレージワークフローコントローラのTiger Serve、ストレージワークフローソフトウェアのTiger Storeなどを組み合わせた。
 AUTODESK、Apple、Adobe、AVID、grass valleyなど多様な編集システムに対応し、ストレージリソースを仮想的に1つのボリューム上に統合できるという。ティアリング機能をサポートし、リソースの有効活用も可能になる。「ブロックレベルのSANファイル共有をワークフローに組み込むことにより、クライアント間でファイルコピーをすることなく、一元的なファイルアクセスが可能になります。ファイルコピーに多大な時間を費やす必要がなくなり、大幅な生産性の向上が見込めます」とエムアイシー・アソシエーツの鳥越 亜紀子氏はメリットを語る。
 作業パフォーマンスを低下させることなくメタデータとメディア管理を簡単に行い、インジェスト、ロギング、編集、スペシャルエフェクト、カラーグレーディング、グラフィックス、MAの作業なども同時に行えるようになる。ユーザーごとにアクセス権限を設定することで、生産性を高めつつ、セキュリティも確保できる。「クライアントごとにストレージを用意する必要がなく、ストレージの調達コストも最適化できます」(鳥越氏)。

■4K映像の編集に十分な実測4400バイト/秒の転送レートを確保
 ストレージ仮想化のメリットを活かしつつ、展示ソリューションは最新のTiger Series製品を組み合わせ、4K対応のワークフローシステムを提案する。「4K映像の編集にはストレージレイヤの転送レートが最低2000MB/秒程度必要とされますが、Tiger Serveの転送レートは実測で約4400MB/秒。4K映像の編集に十分なパフォーマンスを確保しています」と話す鳥越氏。
 クライアントとの接続は1Gb/10Gb/40Gb Ethernetもしくは8Gb/16Gb Fibre Channelのインターフェースから選択が可能だ。社内LANなどのEthernet環境があれば、既設のネットワークを活かしてソリューション化できるという。スイッチを介して接続することで、ストレージもクライアントノードもスケールアウトが可能となっている。大規模な4Kワークフローシステムも柔軟に構築できる。
 展示ソリューションは4K対応のTiger Serveのほか、HD対応のTiger Box、SD対応のTiger Box1も組み合わせ、多様なニーズに対応できる点もアピールする。また高密度56ベイ 16Gb対応RAIDストレージのDRS4000シリーズ、自社開発した4U仮想化ファイルサーバーのCLASTOR4400-VM(参考出品)も展示する。CLASTOR4400-VMを使えば、Tiger Seriesのストレージリソースを仮想クライアントへの配信用に活用できるという。「1つのボリュームで編集から配信まで行う一気通貫のワークフローシステムを実現できます」と鳥越氏は主張する。

■ソリューションのパフォーマンスを体感できるデモを実施
 期間中はソリューションの展示に加え、サンプル素材を使って編集から配信まで一気通貫に行えるワークフローのデモを実施する。「ファイル転送のない高性能映像編集インフラのパフォーマンスを体感してほしい」(鳥越氏)という。
 同社はストレージをコアテクノロジーとしたSI事業が強み。放送局やポストプロダクション向けに既に国内だけで10セットの納入実績がある。海外でも大手映画制作会社などが多数導入している。
 さらに同社はSI事業に加え、ソリューションのレンタル事業も展開している。「突発的なプロジェクトや一時的に編集システムを強化したいといったニーズにも柔軟に対応できます」と話す鳥越氏。ブースでは個別ニーズに応じたSIのほか、ソリューションのレンタルに関する相談にも応じる。

4K対応ストレージソリューションの構成イメージ

4K対応ストレージソリューションの構成イメージ

ソリューションの中核を担うTiger Series製品

ソリューションの中核を担うTiger Series製品

技術営業部アカウントマネージャーの鳥越 亜紀子氏

技術営業部アカウントマネージャーの鳥越 亜紀子氏

#interbee2019

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