【NEWS】ドキュメンタリー映画「VANISHING POINT」のアップコンにTeranex 2D Processorを採用 60i/SDを24p/HDに変換
2013.1.23 UP
(左)翁長裕氏、(右)江頭康雄氏
Teranex 2D Processorの使用状況
映画「VANISHING POINT」のポスター
ブラックマジックデザインは1月22日、ドキュメンタリー映画「VANISHING POINT」のアップコンバートおよびフレームレート変換に、同社のTeranex 2D Processorが使用されたと発表した。
映画「VANISHING POINT」は、2000年に解散した伝説のロックバンド、ブランキー・ジェット・シティ(以下、ブランキー)のラストツアーに密着したドキュメンタリー。写真家・映像作家として活躍し、ブランキーのミュージックビデオなども長年手がけていた翁長裕氏が監督を務め、単身ビデオカメラを担いで、2000 年に行なわれたラストツアーの全日程に同行した。
全国12箇所、17公演をまわるこのツアーに同行した翁長氏は、50時間以上ものフッテージを撮影したが、諸事情により撮影された映像は作品化されないままであった。そして13年の年月を経て、その眠っていた映像がとうとう編集され、ドキュメンタリー作品として2013年の1月に、ビデオ/オーディオのクオリティを大きく向上させて劇場公開されることとなった。
もともと、SDで撮影されたものを、HDで劇場公開するために、神奈川にある、E-Head Productionで変換業務が行なわれた。オリジナルのフッテージは60i/SDで撮影されており、それを24p/HDに変換する必要があった。E-Head Productionでは、1月26日の公開日に間に合わせるため、迅速な作業が求められていた。その際に使用されたのが、Blackmagic DesignのTeranex 2D Processorである。
「Teranex 2Dを購入した直後に、翁長監督から、VANISHING POINTの映像をHD化したい、という話を聞き、Teranexを使うことを勧めました。やってみたところかなり満足のいく結果が得られました。しかも、使い方も分かりやすくて、マニュアルを読まなくてもすぐに使えるようになりました。機能性も操作性もすごいなと思いました」とTeranex 2D Processor を所有するE-HeadProductionの江頭康雄氏は語る。
「実際に変換後の映像を見て、本当に驚きました。フレームレート変換したことで、ビデオの生っぽさが軽減されて、より映画っぽい映像になりました。また、SDのときは不鮮明だったステージを見つめるファンの顔もよりクリアになって、臨場感が増しました。過去の映像がこのような高画質で公開できることで、13年前に僕が体験した臨場感をもう一度、画面の中で飛び跳ねているファンと劇場で追体験できるのがなにより嬉しいです」と翁長氏は結んだ。
(左)翁長裕氏、(右)江頭康雄氏
Teranex 2D Processorの使用状況
映画「VANISHING POINT」のポスター