【Inter BEE 2013 TV】オーディオブレインズ 会場全体に理想的な視聴環境を創り出すマーチンオーディオ MLAスピーカーの小型版新製品「MLA mini」を出展
2013.11.15 UP
Martin Audio MLA mini ラウンドスピーカーシステム
オーディオブレインズ(ブース:4306)は、ブースのテーマを「先進的な技術の今を伝える業務用音響製品のご紹介」とし、同社が販売を扱う各種プロオーディオ製品の最新製品を出展。Martin Audio、AVID、APEX、PCE、d&bなどの最新製品を展示していく。
Martin Audio MLAシリーズの新製品「Murtin Audio MLA mini」、AVIDの最新ミキシングコンソール「AVID S3Lシステム」。また、音響用の電源として評価の高い電源コネクター「PCE CEE Form コネクタ」、FIR機能を追加したデジタルシグナルプロセッサー「APEX Intelli-X2」などを予定している。
■MLAの小型版でより幅広い利用層へアピール
「Martin Audio MLA mini」は、近年話題を集めている「Murtin Audio MLAシリーズ」の小型版として日本で初展示となる新製品だ。MLAシリーズは、従来のラインアレイのコンセプトとは異なり、独立して動作する各スピーカー(セル)を用いて、コンピューターによる制御技術を用いている(MLAはMulti-cellular Loud speaker Arrayの略)。
ライブ会場におけるスピーカーシステムは、約15年ほど前に登場したラインアレイ・スピーカーにより、システムの専有面積が大幅に減少し、容易に垂直方向のエリアカバーが可能になった。また、シミュレーションの実施により、音圧差が少なくなるなどの改善がなされた。
しかし、巨大なライブ会場の中で、カバーエリア内での音質が聴取する場所によって異なることは避けられなかった。 巨大なライブ会場では、ステージから10mに位置する観客席と、100mに位置する観客席があり、それぞれの位置で聞く音は同じものにはできなかった。また、シミュレーションの結果と実際の演奏時との違いが出るといった課題や、さらには、設置後にシステムの指向性を変更するのが困難、反射をコントロールできない、などの課題が残っていた。
こうした課題に対して、従来のホールで、観客席の最前列と最後部の音の差が20dB程度あったものが、MLAでは、わずか3dBの差に縮まるという測定結果をもたらしている。これは、音が最後部まで減衰しないという状況といえる。
これは、24本のアレイにおける144個のスピーカーユニットの1個ずつが出す音波をDSPによって個別に制御することによる。理想的な視聴状況から、それぞれのユニットが出す音を計算するという画期的な手法を採っている。
今回出展するMLA MINIは、このMLAの技術を引き継ぐとともに、MLA、MLAコンパクトに次ぐサイズとなる。12本のアレイで35メートルをカバーし、750人から1000人収容の会場での利用が可能だ。これにより、これまでの巨大なライブステージへの対応から、価格的にもサイズ的にも、より幅広い用途への利用が可能になる。MLAミニでは、シミュレーションソフトを持ちながら、近似した値をプリセットとして用意している。小型・軽量化により、設置方式もポールにたてるなど、多彩になっている。
Martin Audio MLA mini ラウンドスピーカーシステム