【Inter BEE 2013 TV】アルビクス、業界初 オンエア字幕ラウドネス監視システムを出展 ワンセグの普及、総務省の字幕CM放送拡大方針などによる字幕 多様化の時代に対応
2013.11.22 UP
アルビクスブース
アルビクスは、業界ではじめて放送波(RF信号)を受信し、放送の字幕、ラウドネス、チャプター(CM・本編)、PIDをロギングするシステム「オンエアー字幕ラウドネス監視システム」を開発し、展示した。
■総務省が字幕CM放送の拡大を推進していく方向へ
総務省は、主に耳の不自由な人たちを対象としてテレビCMにおける字幕の活用を推進していく方向にある。そこでアルビクスでは、今後本格化が期待される字幕の多様化の時代に対応し、自動的に本編の字幕のエラーをチェックしアラームで警告できるシステムを開発した。
同社営業課長の川崎真由美氏は「現在のテレビ放送では本編の字幕活用は進んでいるが、CMへの対応は一部を除いてこれからである。しかし耳の不自由な方々を対象に、CMでも字幕を活用していく動きが今後本格化していく。そこで当社では本編の字幕を自動的にチェックしてCMへのはみだし等を警告するための監視システムをして当機を開発した。このシステムではリアルタイムで字幕をロギング、表示することができる。またEPGデータをクリックすることにより、その番組の字幕、CM判定、ラウドネスデータを確認することができる」と話す。
■時代のニーズを先取りした製品を開発、ワンセグ普及で字幕監視の重要性増す
耳の不自由な人のみならず、最近ではワンセグの普及により字幕だけでテレビ放送を楽しむという需要も増えてきている。「今後CMにも字幕が拡大していけば放送局でも字幕のオンエア時におけるリアルタイム監視の需要が高まると思う。CM字幕の本格普及はこれからであるが、当社は常に時代のニーズを作取りした製品を開発し提案している。今回の展示会を契機に多くの方の意見を聞きながら改良も加え今後本格的な販売をめざしていく」と川崎氏は意気込みを示していた。
アルビクスブース