【InterBEE 2014】アイティアクセス クラウドを利用したHEVCファイルトランスコードとBatonによるコンテンツ自動品質検査のデモを実施
2014.11.20 UP
ブースの様子
「SyncNow 2nd Screen」を使った映画の字幕表示デモ
クラウド上で動作するファイルベーストランスコーダ「Genova」と「Baton」の画面
アイティアクセス(本社:神奈川県横浜市)は、2014年11月19日(水)から21日(金)の3日間、幕張メッセにて開催するInterBEE 2014において、同社が取り扱うクラウド向けソリューションであるAllegro DVT社のVoD/OTT向けファイルベースエンコーダ/トランスコーダ「Genova」とInterra Systems社のコンテンツ自動品質検査ソフトウェア「Baton」を出展し、自社ブース(ブース番号:6401)でAmazon AWS上のファイルベースエンコーダ/トランスコーダ「Genova」によるMPEG2やH.264のTSファイルをHEVCのMP4やTSファイルにトランスコードするデモとトランスコードした映像ファイルをコンテンツ自動品質検査ソフト「Baton」で品質検査を実施するデモを実施している。また、セカンドスクリーンソリューションでは、オランダCivolution社の「SyncNow 2nd Screen」を出展し、音声透かしを使った字幕のデモを実施している。
■ クラウドを利用したHEVCファイルトランスコードとBatonによるコンテンツ自動品質検査をデモ
Allegro DVT社のVoD/OTT向けファイルベースエンコーダ/トランスコーダ「Genova」は、MPEG2やH.264、HEVCソフトウェアエンコーダ。サポートするクラウド環境はOpenStack/KVMとVMWare。またサポートするクラウドはAmazon EC2、Microsoft Azure。最新版ではApple ProResフォーマットにも対応しているという。コンテンツ自動品質検査ソフト「Baton」は、ユーザが設定したテストプランで、自動でデジタルコンテンツの各規格適合性及び品質に関わる項目を検査可能なソフトウェア。この「Baton」もクラウド上で動作することが可能だ。今回アイティーアクセスでは「Genova」と「Baton」をクラウドソリューションとして提供するという。ブースでは、クラウドのAmazon EC2上の各仮想マシンにインストールした「Genova」と「Baton」のデモを実施している。「クラウドでのトランスコードと品質エラー等のあるコンテンツをその場で検査して結果を見ていただける(説明員)」と説明した。
■ サッカーの試合との連動や映画の字幕の表示などセカンドスクリーンソデモを予定
セカンドスクリーンソリューションでは、オランダCivolution社の「SyncNow 2nd Screen」を出展している。この「SyncNow 2nd Screen」は、音声透かし技術を利用したセカンドスクリーンソリューション製品。コンテンツIDとTime Codeを可聴範囲の周波数帯域に分散して透かしとして挿入することで、映像シーンに応じて自動的にスマートフォンやタブレットにインストールしたアプリケーションが音声すかしを認識し、同期して関連情報を表示することができる。この「SyncNow 2nd Screen」は今年の9月に国内放送局として初めてWOWOWの海外ドラマプロモーション用TV同期アプリに採用されたという。ブースでは、NABでデモを行ったワールドカップサッカーの試合との連動やNPO法人メディア・アクセス・サポートセンターの映画を使い、音声に合わせて字幕を表示するデモを実施している。字幕のデモについて営業部主任の福田美穂氏は「日本の映画には日本語字幕が付いていないため、聴覚障害者向けにこの「SyncNow 2nd Screen」を使い、タブレットやウェアラブル端末に日本語字幕を表示するサービスが可能になる」と説明した。使い方としては、予め対応アプリと字幕データをダウンロードしておくことで、「ネットワークが無い映画館や途中から映画を見た場合でも、その時点から字幕を表示することができる(福田美穂氏)」という。「今後もバリアフリーに利用してもらいたい(福田美穂氏」と抱負を語った。
■ HEVCアナライザの最新版をデモ
4K/HEVCコーデックソリューションでは、Interra Systems社のHEVCストリームオフライン解析ツール「Vega HEVCアナライザ」最新版を展示している。「Vega HEVCアナライザ」は、HEVCストリームのコンフォーマンス検査やエンコードストリームのデバッグ、Video圧縮/伸張ツールのパフォーマンス・品質の評価・比較、Video/Audioエンコーダ/デコーダ製品の最適化、互換性問題の検証が可能だ。このHEVCアナライザーは来月末に最新版のリリースが予定されており、「HEVC 4:2:2や4:4:4プロファイルをレンジエクステンションとして対応する予定(説明員)」と述べた。
この他、ビジネス向け配信ソリューションとして、高機能配信パッケージ「USTREAM アドフリープラス」プランを紹介している。
【アイティアクセス】
〒222-8545 神奈川県横浜市港北区新横浜3-17-6
URL:http://www.itaccess.co.jp
出展部門/ ホール/小間番号:ICT/クロスメディア部門/ホール6/6401
ブースの様子
「SyncNow 2nd Screen」を使った映画の字幕表示デモ
クラウド上で動作するファイルベーストランスコーダ「Genova」と「Baton」の画面