【Inter BEE 2017】日本アイ・ビー・エム IBMのAI「Watson」と「IBM Cloud」活用した8K映像編集ワークフロー提案 最大180TB非圧縮記録可能なオールフラッシュ登場
2017.11.6 UP
Flash System 900
IBM TS4300
IBM TS4500
エンタープライズ・ドライブ「TS1155」
日本アイ・ビー・エム(本社:東京都中央区)は、11月15日(水)から17日(金)、幕張メッセで開催するInterBEE2017に出展する。同社ブース(ホール7、ブース番号:7502)では、「IBM Watson & IBM Cloudを活用した次世代の映像編集ワークフロー」と「8Kスーパーハイビジョン対応最新ストレージ・テクノロジー」の2つをテーマに、IBMが持つ8Kに対応した最新ストレージとクラウド技術、AIテクノロジーを活用した映像制作ワークフローを効率化するためのソリューションを提案する。
■ 撮影からアーカイブまで、IBM Watsonを活用したクラウドベースのワークフローモデルを提案
ブースでは、IBMのAIである「IBM Watson」の応用例として、画像・音声分析を用いた映像制作ワークフローのデモンストレーションを実施する。具体的には、カメラで撮影したプロキシー用の低解像度ストリーミングをインターネット経由でIBMクラウド・インフラストラクチャ上に構築したMedia Asset Management(MAM)へ録画、その映像ファイルを、自在にディスク容量をスケールするクラウド・オブジェクトストレージであるIBM Cloud Object Storageに永続的に保存する。このIBM Cloud Object Storageに保存された映像ファイルに対して、クラウド上のプラットフォーム「IBM Watson API Services」を活用し、即座に画像・音声分析を実施、タイムコードベースで分析結果を表示するデモを行う予定だ。「IBM Watsonにて画像・音声分析を行い、タイムコード付きでその分析結果をメタデータとして、映像ファイルと紐づけることで、より付加価値の高いクラウドベース・メディアアセット管理が可能になる。また、IBM Watsonを活用したクラウドベースのメディアアセット管理により、大量の映像データから希望するシーンを簡単に抽出することができるため、映像制作の効率を上げることができ、よりリッチな作品を短期間で制作可能となる」とシステムズ・ハードウェア事業本部ストレージ・テクニカル・セールスのクライアント・テクニカル・スペシャリスト藤原忍氏は説明した。「実際にブースを訪問されたお客様をカメラで撮影し、会話中の映像を使い、デモを行う予定(同氏)」という。なお、想定する利用シーンについては、「スポーツ中継やニュース現場中継が考えられる」と説明した。
■ スタジオでの大容量8Kデータを快適に扱うための各種最新ストレージを展示
ブースでは、Flashメモリを新世代メモリへ変更した新しい「Flash System 900」、今年7月に発表した最新のテープライブラリー「IBM TS4300」に加え大型テープライブラリーである「IBM TS4500」を動態展示する。
最新の「Flash System 900」は、3D TLC NANDフラッシュを採用し、2Uの筐体で最大データ読み出し速度10GB/s、110万IOPS、最小遅延90マイクロ秒の高性能を実現、最大180TBの非圧縮映像の保存が可能だ。また、テープライブラリー「IBM TS4300」は次世代テープ標準規格LTO-8に、「IBM TS4500」はLTO-8と新しいエンタープライズテープに対応した。LTO-8は、従来のLTOカートリッジサイズで12TBまで記録可能となる。また、新しいエンタープライズ・ドライブ「TS1155」は、非圧縮データの連続データ転送速度が360MB/秒(Type Dメディア)で、1本で15TBまで記録することができる。「大容量となる8Kデータを扱うために、LTO-8と高性能のエンタープライズ・ドライブを提供する(同氏)」と説明した。
日本アイ・ビー・エム(株)
本社住所:〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町19-21
URL:http://www.ibm.com/jp-ja/
出展部門 /ホール / 小間番号:ICT/クロスメディア部門 /ホール7 /7502
◆Inter BEE 2017 開催概要◆
■会期:2017年11月15日(水)~11月17日(金)〔3日間〕
■展示時間:11月15日(水)・16日(木)10:00-17:30/17日(金)10:00-17:00
■会場:幕張メッセ(展示ホール1~8、イベントホール、国際会議場)千葉市美浜区中瀬2-1
■入場:無料(登録制)
■主催:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
■後援:総務省、経済産業省(建制順)
NHK、一般社団法人日本民間放送連盟、一般社団法人電波産業会(順不同)
■運営:一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会(JESA)
Flash System 900
IBM TS4300
IBM TS4500
エンタープライズ・ドライブ「TS1155」