【Inter BEE 2015】NEC　8K/4Kマスターシステムや4K HEVC素材伝送CODECを参考出展　将来的に「IP化とソフト化」をキーワードに新世代の放送システムを提案

　NEC（本社：東京都港区）は、2015年11月18日（水）から20日（金）の3日間、幕張メッセにて開催するInterBEE 2015に出展する（ブース番号：5410）。今年も昨年に引き続き「Orchestrating a brighter world」をテーマに、情報系システム・送出システム・ファイルベースシステムを中心に、新世代の放送局社に向けたNECの目指す方向性について展示する。また、新製品の4K対応ビデオサーバ「Armadia ff 4K」の展示や8K/4Kマスターシステムや4K HEVC素材伝送CODECを参考出展する。

■ 「Orchestrating a brighter world」をテーマに、「IP化とソフト化」をキーワードに新世代の放送システムを提案
　メインステージでは、「IP化とソフト化」をキーワードに新世代の放送システムを提案する。「特に海外では局内の放送システムのIP化の流れが進んでおり、国内においてもIP化が進んでいくと考えている。NECもその方向性を感じており、国内の放送事業者から意見を聞きながら、推進していくことになる。今回のメインステージでは、次世代の目指すものとして提案する」と放送・メディア事業部エグゼクティブディレクター土屋充央氏は説明した。

■ 8K/4Kマスターシステムや4K HEVC素材伝送CODEC、8K/4K CODECを参考出展
　NECでは、8K/4Kに対する取り組みとして、8K/4K CODECや8K/4KマスターシステムをInterBEEにて参考出展する。8K/4Kマスターシステムは、Up/Downコンバータやスイッチャ、FSなどが含まれているという。

■ 新製品の2K HEVCCODEC装置「VC-8700/VD-8700」を出展
　NECが11月4日に発表したHD映像のリアルタイム処理が可能なH.265(HEVC)対応超低遅延CODEC「VC-8700/VD-8700」を出展する。本CODECは約20ミリ秒の低遅延でHD映像のエンコード・デコードが可能。CODECはH.265/HEVCとH.264/MPEG-4 AVCに対応。音声CODECは低遅延圧縮を実現するMPEG-4 AAC ELD規格に対応する。

■ 4K映像に対応したビデオサーバ「Armadia ff 4K」を出展
　NECでは、4K対応製品として同社のビデオサーバArmadia ffシリーズの新製品「Armadia ff 4K」を国内初出展する。「Armadia ff 4K」は4Kの高精細な映像（3,840×2,160pix)に対応し、4Kファイル規格のXAVCやAVC Intraの収録・再生など、映像コンテンツの搬入から送出まで最適なファイル運用を可能にする。スタンドアロン構成による小規模システムから、クラスタ構成による中・大規模システムまで、スケーラブルな運用が可能だ。また、HD/SD対応のArmadia ffシリーズについても「ソフトウェアのアップデートにより、4K放送の運用へ段階的な移行も可能（土屋充央氏）」という。なお、4K対応の「Armadia ff 4K」は2016年4月に販売される予定という。

■ 4K対応伝送装置や4K対応ルーティングスイッチャを出展
　4K対応製品として、4K対応プロダクションスイッチャを出展する。ブースでは4K映像を使ったデモも予定しているという。

　その他、高感度カメラやデュアルバンド対応FPU装置、音声調整卓、ラジオマスターなども出展する。

【NEC】
本社住所：〒108-8001 東京都港区芝5-7-1 NEC本社ビル
URL：http://www.nec.co.jp/bv/hoso/
出展部門/ホール/小間番号：映像・放送関連機材部門 /ホール5 /5410