【Inter BEE 2017】ホウドウキョク、スマホ時代の新しいニュースの伝え方、さらに次の時代の新しい伝え方を模索 VR・ARを駆使した未来の報道の姿をデモで提案

2017.11.8 UP

ホウドウキョクのイメージビジュアル

ホウドウキョクのイメージビジュアル

SL「大樹」の機関室の様子を360度カメラで撮影し、VRゴーグルで体験

SL「大樹」の機関室の様子を360度カメラで撮影し、VRゴーグルで体験

タブレットでクイズの質問を撮影すると現れるARホーホーくん。クイズに答えてくれる

タブレットでクイズの質問を撮影すると現れるARホーホーくん。クイズに答えてくれる

「ホウドウキョク」運営責任者の清水俊宏氏

「ホウドウキョク」運営責任者の清水俊宏氏

 オンラインメディアの「ホウドウキョク」を提供するホウドウキョクは、11月15日から17日まで幕張メッセで開催するInter BEE 2017に出展する。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を活用したデモを通じて新しいニュースコンテンツの提供の仕方を示し、来場者とともに次世代のニュースコンテンツ配信の姿を考えていく。
(Inter BEE 2017は入場無料。下記サイトで事前登録を受け付け中)
(上写真=アニメではなく「マンガ」でニュースを伝える「北斗の拳イチゴ味フキカエニュース」も提供)

■ボクサーのパンチやSL運行をVRで体感、ARニュース体験も
 ホウドウキョクとは、実はフジテレビジョンが運営するオンラインメディア。テレビ局でありながら「スマホ時代の新しいニュースの伝え方、さらに次の時代の新しい伝え方を考えよう」と同社の総合事業局コンテンツデザイン部と報道局が運営、提供している。フジテレビ「ホウドウキョク」運営責任者の清水俊宏氏は、Inter BEE 2017のブースで「VRとARのデモを通じて、次世代のニュースの提供の仕方を提案したいと思います」と語る。フジテレビジョンではFOD(フジテレビオンデマンド)を中心としたブースもInter BEE 2017に構えるが(ホール8 /8207)、ホウドウキョクは独立したブースで報道の未来の姿への提案を行う(ホール7 /7109)。

 ブースのデモは、大きく2つにわけられる。1つがVR、もう1つがARだ。VRでは、VRゴーグルを用意して来場者にテレビ局が作る360度コンテンツの体験を可能にする。提供を予定しているコンテンツとしては、ボクシングや蒸気機関車(SL)の体験がある。ボクシングでは、元世界王者のマニー・パッキャオ氏のパンチを体感できるVRコンテンツを制作。同氏がパンチンググローブを実際に叩いたVRコンテンツで、「ゴーグルをかけた来場者にとっては頭の上でパッキャオ氏の強烈なパンチが炸裂する臨場感を味わえます」(清水氏)。

 SLのコンテンツとしては、東武鉄道のSL復活運転プロジェクトで運行するSL「大樹」を体感できるコンテンツを用意する。大樹の試運転時に撮影したコンテンツで、機関室の360度映像で炭をくべる機関士の仕事を仮想体験したり、実際には人間が乗ることのできないSLの先頭に取り付けたカメラの360度映像を見たりすることができる。映像には、試運転時には未建築だった駅舎をCGで示すといったクロスメディアも駆使して、情報提供の可能性を示す。

 ARでは、マスコットキャラクターのフクロウのホーホーくんによるニュースに関連したクイズのデモを行う。デモは、印刷された質問をタブレットのカメラで撮影すると、タブレットの画面上には3Dのホーホーくんが表れ、クイズの解答を教えてくれるというもの。テレビ画面に映したコンテンツをきっかけにAR表示をさせることも可能で、今後のテレビ番組とスマホとを連携させたニュース提供の1つの形を提案する。

■来場者とともに新しいコンテンツの姿を模索
 ホウドウキョクは、2015年4月に24時間の動画チャンネルとしてスタートを切った。その後、動画に限らずテレビ局が提供するコンテンツの新しい形を模索し、2016年10月にリニューアル。動画だけでなく、テキスト記事やVRでの情報提供などを行い、2017年10月にはマンガで見るニュースとして「北斗の拳イチゴ味フキカエニュース」を開始するなど、幅広いメディアを活用して「スマホユーザーに刺さるホウドウ」の研究をしている。

 例えばVRでは、単に360度カメラで映像を撮影するだけでなく、CGやARの技術と組み合わせることで、ニュースやニュースの捉え方を視聴者の体験へと変えることを実践している。「噴火でできた島の初上陸の様子を360度映像で追体験できたり、津波の到来した際の高さ360度映像とCGを組み合わせて見せることで津波の実際の脅威を体感できるようにしたり、報道と新しいメディアの形を研究し、提供しています」と清水氏は語る。

 そうした取り組みの一端をInter BEE 2017では来場者に体感できるデモとして提供する。「ホウドウキョクでは、新しい報道の形としてこういう方向を考えていますという提示をします。Inter BEEに来場した映像・音響技術の専門家の方々には、こんな技術を使えるよといったアドバイスや協力を申し出ていただければと思います。そして、すべての来場者の方は、テレビやスマホを日常から使う“見る専門家”だと感じています。ホウドウキョクの取り組みに、ぜひご意見を聞かせていただきたいと考えています」(清水氏)。ホウドウキョクのデモを通じて、未来のニュースコンテンツの提供の姿を一緒に考える思考実験に是非参加してみてほしい。

ホウドウキョク((株)フジテレビジョン)
本社住所
〒137-8088 東京都港区台場2-4-8
URL
https://www.houdoukyoku.jp
出展部門 /ホール / 小間番号
ICT/クロスメディア部門 /ホール7 /7109

◆Inter BEE 2017 開催概要◆
■会期:2017年11月15日(水)~11月17日(金)〔3日間〕
■展示時間:11月15日(水)・16日(木)10:00-17:30/17日(金)10:00-17:00
■会場:幕張メッセ(展示ホール1~8、イベントホール、国際会議場)千葉市美浜区中瀬2-1
■入場:無料(登録制)
■主催:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
■後援:総務省、経済産業省(建制順)
NHK、一般社団法人日本民間放送連盟、一般社団法人電波産業会(順不同)
■運営:一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会(JESA)
関連URL
http://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/conference/ignition.html

ホウドウキョクのイメージビジュアル

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SL「大樹」の機関室の様子を360度カメラで撮影し、VRゴーグルで体験

SL「大樹」の機関室の様子を360度カメラで撮影し、VRゴーグルで体験

タブレットでクイズの質問を撮影すると現れるARホーホーくん。クイズに答えてくれる

タブレットでクイズの質問を撮影すると現れるARホーホーくん。クイズに答えてくれる

「ホウドウキョク」運営責任者の清水俊宏氏

「ホウドウキョク」運営責任者の清水俊宏氏

#interbee2019

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