【Pre Inter BEE 2013】Film Light 4K TV番組対応のカラーグレーディング最新技術を展示 日本法人を設立し国内 4K放送市場へ本腰
2013.10.31 UP
カラーグレーディングシステムを開発する英 Film Light は、11月13日から15日まで、千葉県・幕張メッセで開催されるInterBEE 2013に出展し、同社が現在開発中の最新技術を展示・デモをする。 Film Light としての出展は今回が初となる。日本市場を意識した4K放送におけるテレビ番組向けのカラーグレーディング手法を紹介する。(上写真はNAB2013におけるFilmlightブース)
■日本法人を設立し4K放送への対応を本格化
Film Light は、10月8日に日本法人「フィルムライト株式会社」を設立。同社のテクニカルコンサルタントを務めていた松井幸一氏が代表に就任した。解像度に加え、映像品質の向上が必要な4K放送が14年に始まるのを前に、日本市場でのシェア拡大と放送市場への訴求を目指す。デモや設計支援のプリセールスおよび、既存顧客を含むサポート体制を強化する。
Film Light は2002年に設立。デジタルインターミディエート(DI)市場ではハイエンド機器として実績を重ねている。
■NAB 2013でカラーパイプライン強化を発表
今年のNAB 2013でFilmlightは、同社のカラーグレーディングシステム「Base Light」(ベースライト)を中心としたカラーパイプラインを強化する製品を紹介した。
新たに発表した「Base Light 1」は、ストレージを持たず、2テラバイトのSSDの内蔵キャッシュで高速処理する。既に所有する素材共有サーバー環境でアシストマシンとしても活用できる。展示では、小型の新しいパネル「Slate(スレート)」と合わせて展示。ソフトキーのためユーザーアサインが容易で使いやすいという。
「FLUX」は、ベースライト向けの低価格メディアサーバー兼レンダリングサーバー。デュアル10ギガビットイーサネットインタフェースにより、4Kまでの映像を扱える。メディアの検索や管理も行えるためワークフローを効率化できる。
編集あるいは合成工程では、プラグインソフト「Baselight Editions」を使える。OpenEXR形式の「BLG」ファイルに情報を保存するため、グレーディング工程と連携できる。今回はファイナルカットプロ7、Nuke用にアビッド用が加わった。
さらに、オンセットでのカラー調整が増加したのに合わせ、「FLIPオンセットカラービジュアライゼーションシステム」が小型化し、バッテリー駆動に対応した。情報は同様にBLGファイルに記録する。
■BBCのボルト氏を招き番組制作のカラーグレーディング手法を紹介
また、Inter BEEの翌週には、英BBCでドキュメンタリー番組を手掛けるティム・ボルト氏を迎え、番組制作におけるカラーグレーディン手法を紹介するイベントを企画する。
【フィルムライト】
所在地:東京都文京区本郷4-1-1玉屋ビル6階
電話:03-6801-6280
Inter BEE ブース:映像・放送関連機材部門 / ホール7 / 7307
【Pre InterBEE 2013】では、11月13日から15日までの3日間、千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2013の出展企業の出展内容をお伝えしております。