【After NAB Show 2016】リーダー電子 4K波形モニター「LV 5490」用HDR対応ソフトウェアなど新しいオプションを追加
2016.5.27 UP
「LV 5490」12G-SDI対応オプション
「LV 5490」IP入力対応オプション
シンクジェネレータLT4610
リーダー電子は、5月19日(木)、20日(金)に東京・秋葉原のUDXで開催したAfter NAB Show Tokyo 2016において、新製品のシンクジェネレータ「LT4610」、4K映像フォーマット・マルチ波形モニターLV5490のオプションとして、HDR対応ソフトウェア「LV 5940SER07」12G‐SDI信号入力オプション「LV 5490SER06」とアイパターンを追加した「LV 5490SER09」を展示した。また、IP入力オプションの「LV 5490SER08」を参考出展した。
■ 新製品のシンクジェネレータ「LT4610」を展示。GPS同期はオプションで提供
LT4610は、トリプルレートSDI(3G-SDI/HD-SDI/SD-SDI) 信号発生も可能な1Uフルラックサイズの同期信号発生器。電源ユニットを2個内蔵し、電源の二重化冗長運転を行うことができる。外部同期信号へのゲンロック機能により、SDI信号出力や6系統のアナログブラック同期信号出力、オーディオワードロック信号出力が同期した状態で出力できる。SDI信号出力は、カラーバーやSDIチェックフィールドなどのテストパターン出力に加えて、IDキャラクタ、QVGAサイズのロゴマーク、セーフティエリアマーカー、エンベデットオーディオの重畳が可能。
LT4610の特徴について、本社営業グループ映像計測チームチームマネージャーの米澤勝氏は次のように話す。
「アナログを6系統を独立して同期信号を出力、SDIは2系統を独立して出力できる点が特徴。また、オプションの『LT 4610SER01 GPS OPTION』によりGPS同期とタイムコード出力が可能になる」。本装置は夏ごろに販売開始予定という。
■ 4K波形モニター「LV 5490」用HDR対応ソフトウェア「LV 5940SER07」
HDR対応ソフトウェアは、HDR映像におけるPQ(Perceptual Quantitize)カーブとHLG(Hybrid Log Gamma)カーブ、Log3カーブを対応する。また、ピクチャ表示では、従来画像の明るさの範囲内であるSDR領域をモノクロで表現し、それを超えるHDR領域に対して明るさに応じた着色して表示する機能や明るさのピーク値、最低値、平均値を表示する機能を提供する。
■ 12G‐SDI信号入力オプションを出展
12G‐SDI信号入力オプション「LV 5490SER09」は、非圧縮の4Kビデオ信号をケーブル一本で伝送する12G-SDI 信号を4本入力でき、最大4系統の4K映像信号の波形、ベクトル、ピクチャなどを1 台見ることが可能となる。また、12G-SDI信号のアイパターン測定が可能になるオプション「LV 5490SER09」も用意する。出荷は今年の夏頃を予定という。
■ IP入力オプションを参考出展
IP入力オプション「LV 5490SER08」は、IP伝送されたビデオデータをLV5490に直接入力することが可能なIP入力オプション。IP伝送プロトコルは、ソニーが提唱するNMI(Network Media Interface)をサポートする。このオプションでは、IP(NMI)入力と12G、3G、HD、SD-SDI信号の両方の入力に対応し、1台でIPとSDI入力信号を同時に測定が可能となるという。
ブースではこのほか、最大4系統のSDI信号を同時に測定できるSDIラスタライザー「LV 7390」を展示した。
「LV 5490」12G-SDI対応オプション
「LV 5490」IP入力対応オプション
シンクジェネレータLT4610