【NEWS】工学院大学 合志研究グループ 超解像技術で新たな手法を開発 HD素材映像の4K表示などで効果 放送・医療などでの産学連携へ

2012.12.22 UP

フルハイビジョンから4Kへの変換、右が工学院大学の技術を用いた場合

 工学院大学は12月12日、同学の情報学部情報デザイン学科 合志清一教授の研究グループが、「従来の理論的限界を超える高精細化を実現し、ハイビジョンから4Kテレビなどの拡大画像に適用可能な先進的な超解像技術を開発した」と発表した。
 今回発表した超解像技術は、「従来用いられていなかった非線形信号処理を用いることにより、ナイキスト周波数を越える高精細成分の再生を実現した」というもの。 これにより、ボケ感のない、くっきりした、鮮明な高解像度画像を生成できるという。
 処理が軽く、機能を簡略化することなく映像のリアルタイム処理が可能。単なる映像の超解像化だけでなく、従来の超解像技術が苦手としてきたハイビジョン映像から、4Kテレビ用の画像拡大に適用しても効果を発揮するという。再構成超解像では困難であった静止画1枚の超解像化にも有効だという。
 今後、ハイビジョンテレビ、4Kテレビをはじめ、監視カメラ、放送設備、映画設備、内視鏡、画像・映像修復などの応用へ向け、産学連携を進めていく。

【合志清一教授の略歴】 工学院大学 情報学部情報デザイン学科教授
・1981年、早稲田大学理工学研究科博士前期課程修了。
・同年4月、NHK入局。1984年より、放送技術研究所技術局において、映像信号のディジタル処理、伝送・電子透かしの研究に従事。
・2008年より、株式会社シャープ ディスプレイシステム研究所 副所長。
・2011年4月より現職。

【参考情報】
 工学院大学総合研究所 研究シーズ集
 超解像技術 ~ナイキスト周波数を越える高解像度化
 http://www.kogakuin.ac.jp/cbr7au0000005z3w-att/09_001.pdf

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