【Pre InterBEE 2013】メディアキャスト　ハイブリッドキャストとデータ放送によるサイマル運用を提案　HTML5コンテンツ制作ツールを初公開

　メディアキャスト（小間番号：7404）はInter BEE（11月13日から15日までの3日間、千葉・幕張メッセで開催）において、ハイブリッドキャスト対応の新製品を中心に、これまでのデータ放送技術と共に、放送事業者が今後のハイブリッドキャストなどへスムーズに移行するためのヒントや運用方法、ハイブリッドキャスト関連の各種ツールやシステム、双方向環境など、デモンストレーションを交えて展示紹介する。
（上写真はハイブリッドキャスト用HTML5コンテンツ制作ツール試作版「amphibious」）

■ ハイブリッドキャスト用HTML5コンテンツ制作ツール試作版を初公開
　ハイブリッドキャストは、今年3月に一般社団法人IPTVフォーラムで策定された次世代の放送/通信連携サービス仕様で、9月2日からNHKにてサービスを開始している。メディアキャストは、このハイブリッドキャストにいちはやく対応させた最新版の固定受信機用BMLオーサリングツール「Foliage typeA Version3.2」の展示に加えて、新たに開発したハイブリッドキャスト用HTML5コンテンツ制作ツール試作版「開発コード名：amphibious(アンフィビアス)」を初公開する。
　「amphibious」は、従来の「Foliageシリーズ」で培った技術やノウハウをベースに、ARIBが策定した「ARIB STD-B24 5.8」「ARIB TR-B14 5.2」「ARIB TR-B15 6.1」とIPTVフォーラムが策定した「IPTVFJ STD-0011 HTML5ブラウザ仕様 1.0」「IPTVFJ STD-0013 ハイブリッドキャスト運用規定1.0」に準拠し、ハイブリッドキャストにおけるコンテンツ制作を支援する充実した機能を搭載する。サポートする主な機能は、プレビュー機能、JavaScriptデバッグ機能、リモコンシミュレート機能、イベント発火シミュレート機能、URI変換機能、変数・メモリのシミュレートおよび参照機能、AIT取得機能(Phase 0)、コンパニオンアプリケーションインターフェイス機能、そして同社の「Foliage typeA Version3.2」と連携機能も搭載している。

■ ハイブリッドキャストとデータ放送によるサイマル運用を提案
　同社ブースでは、データ放送とハイブリッドキャストの関係を分かり易く解説するコーナーや、「Foliage typeA Version3.2」と「amphibious」で制作されたコンテンツを元に、統合型データ放送システムソリューション「DataCaster M3 (データキャスター エムスリー)」を使ったデータ放送とハイブリッドキャストのサイマル運用を提案する。
　また、ローカル地方局としてこれら将来に向けて既に展開し始めている事例(データ放送とイベントメッセージを多用した視聴者参加型双方向生番組)をデモを交えて紹介する。

　代表取締役の杉本孝浩氏は、今回の展示について「ハイブリッドキャスト対応の受信機が普及するまでの間、放送局としては、双方向番組に対する様々な(送出、運用、制作)の技術習得、双方向環境整備、そして視聴者への視聴習慣を植え付けるなどの準備期間としてハイブリットキャストへのスムーズな移行に備え、VODやネット連携などの新規ビジネス展開の入口ともなり得ることから、当面のデータ放送による運用方法が放送局にとって重要である点でも注目の展示内容だと考えている」と説明した。

【メディアキャスト】
　所在地：〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-13-11　 渋谷TKビル7F
　URL：http://www.mcast.co.jp
　Inter BEE ブース：映像・放送関連機材部門 / ホール7 / 7404

【Pre InterBEE 2013】では、11月13日から15日までの3日間、千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2013の出展企業の出展内容をお伝えしております。