【Inter BEE 2015】NHKメディアテクノロジー 渋谷ヒカリエで8K/3Dや4Kなど最先端技術紹介 8K×3D×22ch立体音響によるサカナクションの映像 Inter BEEで8K2D上映

2015.11.16 UP

「8Kコンテンツマーケット」で使用した7thSenxeの「Delta」メディアサーバとBOE製(中国)98インチモニター

「8Kコンテンツマーケット」で使用した7thSenxeの「Delta」メディアサーバとBOE製(中国)98インチモニター

裸眼3Dでライトフィールド画像を表示

裸眼3Dでライトフィールド画像を表示

遠藤製作所が制作したカメラリング/ディスプレイ筐体

遠藤製作所が制作したカメラリング/ディスプレイ筐体

WebベースのCMSを使った4Kタッチパネルサイネージ

WebベースのCMSを使った4Kタッチパネルサイネージ

 NHKメディアテクノロジーは、11月12日(木)、13日(金)の2日間、渋谷ヒカリエ9FホールBにおいて、8K/4K/3Dなどの最先端の放送技術や創造的な情報システム技術の取り組みを紹介する「2015 MEDIA TECHNOLOGY!」を開催した。昨年11月の「創立30周年記念技術展」の中から、世界初実写8K3Dコンテンツやより具体的なサービス、超高精細映像への挑戦や3D技術の医療への応用、Web表現技術の新たな活用方法などを紹介した。11月18日(水)から20日(金)まで幕張メッセで開催するInter BEE 2015の自社ブース(ホール4、ブースNo:4401)でも8K映像などを上映する。

■世界初実写8K3Dコンテンツ、サカナクションの8K×3D×22.2ch映像を特設シアターで上映
 昨年の技術展で反響を呼んだ世界初実写8K3Dコンテンツを今年はNHKエンタープライズと共同で最新鋭のデジタルメディア技術“8K3Dテクノロジー”を使い制作した[8K×3D×22.2ch立体音響「Aoi -碧- サカナクション」]を特設シアターで上映した(上写真)。
 経営企画室計画部広報主幹の鎌田常靖氏は8K3D技術について、次のように説明する。
 「右目・左目用にそれぞれ8K映像を投射し、偏向3Dメガネを使って3D映像として視聴する。8K映像は、JVCの8Kプロジェクタ2台を使用している。音声は22.2chのサラウンドを特設シアターの上下・前後・左右に配置した24台のスピーカーから出し、レーザーによる空間演出を加えることで、臨場感を演出した」
 Inter BEEでは、8Kモニターを使用した8K×2Dで「Aoi -碧- サカナクション」をデモする。また、レーザーによる空間演出は行わないという。

■ 同社が制作した18種類の8K/60p映像のレンタル商談に使える「8Kコンテンツマーケット」を紹介
 「8Kコンテンツマーケット」では、同社が制作した18種類の8K/60p映像を選択して、98インチの8Kモニターで視聴でき、全てのコンテンツはその場でレンタルの商談ができるコーナー。使用したモニターは、BOE製(中国)98インチモニター。8Kコンテンツは、7thSenxeの「Delta」メディアサーバ2台から出力した。

■ 自然で存在感のある裸眼3Dディスプレイ「Light Field Imaging」を展示
 光線空間を再現する立体映像テクノロジー「ライトフィールドイメージング(Light Field Imaging)」により、自然で存在感のある立体映像を実現した裸眼3D映像を12.1インチ4Kディスプレイに表示するデモを行った。
 ニコンとのコラボレーションにより開発されたライトフィールドカメラを使い、実写撮影した立体コンテンツを表示した。アスカネットのAIプレートと組み合わせることで、空中に裸眼3D映像を結像させ、立体映像がまるでそこにあるかのような体験ができる。

■ クラウドベースの映像制作支援システム「Coll@Boad」
 「Coll@Boad」は、コンテンツ管理機能、編集機能、Workspace機能を備えたクラウドベースの映像制作支援システム。映像素材のプロキシーデータをマイクロソフトのクラウド「Azure」にファイル転送してアーカイブ化。タブレットやPCなどの端末からブラウズするだけで、映像フォーマットに縛られずに簡易編集や素材管理をおこなうことができる。「クラウドシステムなので、インターネットにつながればどこからでも利用することができる」と経営企画室計画部主幹の毛塚高栄氏は説明した。また、KNHKスペシャル「新・映像の世紀」で実際に使用したという。現在は色々と意見を聞きながら改良を続けており、2016年4月にはサービス提供を開始する予定だ。

■ WebベースのCMSを使った4Kタッチパネルサイネージ
 NHKメディアテクノロジーは、 WebベースのCMSを開発し、コストをかけず特別なセットトップボックス(STB)なしで高精細な4K映像を表示できるタッチパネルを使った「4Kタッチパネルサイネージ」を展示した。HTML5ベースで手軽に制作できるのが特徴という。デモンストレーションでは、画面上に表示された美術品をタッチ操作で選択し、拡大や回転させて作品を見ることができる。また、画面上のQRコードをスマートフォンで読み取ると同じコンテンツをスマートフォンに表示することもできる。
 毛塚氏は「気になった情報を自分のスマートフォンに表示させて、持ち帰ることができる「持ち帰りサイネージ」として提案しているもの」という。

 この他、8K映像や4K/3D映像を使った医療支援・医療教育向けシステムなども紹介した。

■InteBEE 2015にも出展
 NHKメディアテクノロジーでは、11月18日(水)から20日(金)の3日間、幕張メッセで開催されるInterBEE 2015に出展する。同社ブース(ホール4、ブースNo:4401)では、「8K他面ディスプレイ」をはじめ、2015 MEDIA TECHNOLOGY !」で紹介した8K Music Clip「Aoi -碧- サカナクション」(8K×2D展示)や「裸眼3Dディスプレイ」、クラウドベースの映像制作支援システム「Coll@Boad」、「4Kデジタルサイネージ・タッチパネルサイネージ」を出展する。

【NHKメディアテクノロジー】
本社:〒150-0047 東京都渋谷区神山町4-14
映像・放送関連機材部門 /ホール4 /4401

関連URL
http://www.nhk-mt.co.jp/

「8Kコンテンツマーケット」で使用した7thSenxeの「Delta」メディアサーバとBOE製(中国)98インチモニター

「8Kコンテンツマーケット」で使用した7thSenxeの「Delta」メディアサーバとBOE製(中国)98インチモニター

裸眼3Dでライトフィールド画像を表示

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遠藤製作所が制作したカメラリング/ディスプレイ筐体

遠藤製作所が制作したカメラリング/ディスプレイ筐体

WebベースのCMSを使った4Kタッチパネルサイネージ

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#interbee2019

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