【Inter BEE 2012】フラウンホーファーIIS 低ビットレートで音楽とスピーチの両方を良好に伝える最新コーデック xHE-AACをデモ
2012.11.16 UP
独フラウンホーファ研究機構(FhG)は、IT系の半民半官の研究機関としてドイツ国内に60の研究所を含む80の研究ユニットを持つ民間の研究機関だ。その中の1機関である フラウンホーファーIISは、これまで20年以上にわたり、オーディオコーデックを主に研究・開発してきた。MP3コーデックは同社が開発している。
今回出展した、低ビットレートオーディオコーデック xHE-AAC(エクステンデッド HE-AAC、拡張HE-AAC)は、音楽とスピーチの両方を高い音質で手掛けることができるAACオーディオ・コーデック・シリーズの最新のアップグレード。
音楽とスピーチ両用で8~64kbp/sのビットレートに、高い音質改良を実現しながら、従来のHE-AACとの互換性を維持している。
会場のデモでは、地デジのAAC LCが64kbps、HE-AACが32kbpsで良好な音再現を実現しているのに対し、xHE-AACは16kbps、モノラルなら8kbpsで高い音質を提供した。
音楽配信と衛星放送システムなどの利用の他、災害時の無線ネットワークなどで情報を発信する際に、低ビットレートで高音質を維持する必要があり、音声のコミュニケーションが必要な場合などに適している。