【プロダクション】IMAGICA 第3のテレビ番組制作対応拠点「IMAGICA 渋谷スタジオ」を開設 全室をアビッド ISIS5000にネットワーク接続しノンリニアシステム対応に

2012.3.30 UP

IMAGICA 渋谷スタジオのECS編集ルーム
PD編集ルーム

PD編集ルーム

MAルーム

MAルーム

デジタイズルーム

デジタイズルーム

■品川、赤坂に続くテレビ番組制作対応拠点

 IMAGICA(東京都品川区)は、渋谷区神山町に「渋谷スタジオ」を開設した。オフライン編集向けのPD編集室6室、オンライン編集用のECS編集室2室、MA室1室、デジタイズルーム1室を設置する。品川プロダクションセンター、赤坂ビデオセンターに続くテレビ番組制作対応拠点となる。

 全室をノンリニアシステムとし、アビッド製ファイル共有サーバー「ISIS5000」(48テラバイト)に接続。映像音声素材をネットワーク経由で受け渡しできるよう構築した。「ファイルベース化を進める放送局に対応するため、将来を見据えたチャレンジを行った」(システムを担当した殿塚功一氏)という。
 PD編集室はMacPro上で「Media Composer6」(Avid)か「Final Cut Pro7(FCP7)」(Apple)を使用。自らデジタイズしたい顧客向けに、室内で使用できるHDCAM VTR「HDW-1800」を用意した。
 ECS編集室の設備は、品川で既に運用する形がベース。編集機は「Symphony Nitris DX6」(AVID)かFCP7を選ぶ。本体筐体はMacとウィンドウズを設置し、顧客の要望によりモニターを切り替えて使用する。
 キャラクタージェネレータ-は「Avid Motion Graphics」にアップグレードする。エディターが編集し、アシスタントがテロップを作るリニア同様の方法で作業する。
 またソニーの有機ELマスターモニター「BVM-F250」および、Renegade Labsのミキサー「Blue|328」をそろえた。


■DAWにProtools10/HDX/HD Nativeを導入

 MAのDAWには、他拠点と共通であると同時に渋谷地区で他社での実績が増えてきたことから「Avid ProTools 10」(ミキシング用「Avid ProTools HDX」、音効作業用「Avid ProTools HD Native」)を選択。ワーク映像の「Avid Video Satellite」システムにより、テープからの立ち上げが不要となり、編集後スムーズにMA作業を開始できる。操作は「AVID Icon D Control」(16ch)から行い、スピーカーは「GENELEC 8250A」を設置した。

 デジタイズルームは、「Media Composer Mojo DX」とFCP7を各2系統用意した。また光感受性発作を防ぐため、完成映像をテープに書き出す際、ハーディング社の監視システムで確認する。

 システム設計・施工はIMAGICAデジックス。MA室はレアルソニードが担当した。


■情報バラエティー番組中心に対応 「新分野にもチャレンジしたい」

 スタッフは、品川拠点からエディター4人とミキサー1人が異動。以前から渋谷地区の業務を担当するスタッフを中心に、顧客のニーズに沿った運営を行う。デジタイズおよびPD編集室のサポート担当もつく。

 新野真課長は「放送局のファイルベース化に対応するには、早い段階から顧客とつながりを持つと同時に、長期的な視点でスタジオを強化することが必要だ。また当面は情報バラエティー番組の作業が中心になる予定だが、新しい分野の受注にもチャレンジしたい」と抱負を話している。

 【所在地】▽東京都渋谷区神山町16-2 bit Cube 2階▽TEL:03-5452-8171

PD編集ルーム

PD編集ルーム

MAルーム

MAルーム

デジタイズルーム

デジタイズルーム

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