【プロダクション】スタジオ トゥインクルランド MA1室、編集3室を開設 本館をアネックスに統合

2012.3.2 UP

大型の5.1ch MA室「MA-01」
Avid | Pro Toolsなどを装備した「MA-01」

Avid | Pro Toolsなどを装備した「MA-01」

新設編集室「edit-04」にはflame、smokeを装備

新設編集室「edit-04」にはflame、smokeを装備

■Avid | Pro Tools HDアクセル、ICON Dコントロールを主要機材に導入したMA-01

 スタジオ トゥインクルランド(メディア光村、東京都品川区)は、北品川地域再開発に伴って、アネックスビルに本館の機能を統合。印刷工場跡地を利用してMA室1室を新設した。編集室3室も開設し、編集室5室、MA室2室のスタジオとして営業していく。
 「MA-01」は、現在必要な機材に絞り込んだ構成とし、2011年11月から稼働を開始した。7×10メートル近い大型5.1chMA室で、10人程度の顧客が立ち会うことができる。NC値は15以下とリスニング環境を充実させた。
 主要機材は、「Avid | Pro Tools HD3アクセル」と「ICON Dコントロール」(32フェーダー)。プラグインはマーキュリーのウェーブスで、ラウドネスメーターもプラグインで対応する。小型の「MA-02」とは基本的な機材をそろえ、互換性を持たせている。

 またサブシステムとして「Avid | Pro Tools HDネイティブ」を採用。ビデオサテライトシステムにより、QuickTimeのHDファイルでMA作業を行うことが可能になった。
 これは、ワークフローのファイルベース化を図ったのと同時に、「プレビュー室としての位置付けが大きいため、高品質な映像で再生できる環境が必要」(ミキサーの五十子承一氏)だという。
 アナウンスブース含め、映像はHD-SDIで接続し、映像遅延はヤマハの「DME24N」で調整。必要に応じてMojo-SDIも使用する。Macを2台室内に設置したことで、機材のバックアップにもなる。
 アナウンスブースは、スポーツの実況解説付け業務に対応するため、4人まで入れる広さと吊りマイクを用意した。
 システム・環境設計はレアルソニード。機材はメディアインテグレーション、内装は高橋建設が担当した。


■編集室3室も開業、新設編集室にflame、smokeを導入

 統合に当たっては、すべてを新しい場所に移転する案もあったというが、山手通りに近く、駐車場を完備できるアネックスの利点を生かすことになった。移転は2011年初めから開始し、7月に本館を閉鎖した。
 新設編集室「edit-04」はAutodeskの「flame」「smoke」を導入した。
 既存のSDリニア編集室は2室に分割して再構築。テロップ入れをメインに行うリニア編集室「edit-01」は、ソニーの編集機「BVE-9100」、朋栄のスイッチャ-「HVS-350HS」を設置。BUG(ビー・ユー・ジー)のDoテロップ/Doロールを介して、Photoshopなどのデータを送出する。
 また、さくら映機のマルチデバイス再生システム「ユニバーサルプレーヤー」で、顧客の持ち込んだ素材を送出できる。
 「edit-02」は、Appleの「Final Cut Pro」と、Adobe Systemsの「Production Premium」を使い、オフライン試写などを行える。常設の2.5テラバイトRAIDにより、マルチカメラ編集にも対応する。
 ロビーに加え、試写をしながら打ち合わせのできるミーティング室も新設した。
 改修は今後も続き、3月までに建物の看板を含めリニューアルを行う。

Avid | Pro Toolsなどを装備した「MA-01」

Avid | Pro Toolsなどを装備した「MA-01」

新設編集室「edit-04」にはflame、smokeを装備

新設編集室「edit-04」にはflame、smokeを装備

#interbee2019

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