【NEWS】アドビ クリエイティブクラウド最新版発売 1ライセンスで2台同時起動 編集とレンダリングの並行作業も可能に 専用Q&Aサイトも開設

2013.6.26 UP

 アドビシステムズは6月18日、クリエイティブクラウド(CC)最新版を発売した。
 CCは2012年5月からサービスを開始。13年3月には全世界で50万ユーザーが利用し、3カ月の無償トライアルは延べ200万ユーザーが利用している。このうち92%が年間契約で、全製品を利用対象とするユーザーは全体の81%。単体製品契約ではPhotoshopとIllustratorが多い。
 CCは、プレミアプロやアフターエフェクツなどのクリエティブソフトウエア全15製品をダウンロードで提供するため、新しいコーデックや技術に迅速に対応。ユーザーはバージョンを気にせず必要なものを利用できる。複数版も混在可能。
 また、1ライセンスでウインドウズとMacをまたいだ任意の2台を同時起動できるため、「アフターエフェクツでのレンダリングとプレミアプロでの編集など並行作業が可能」(マーケティング担当の古田正剛氏)。ワークスペースのレイアウトやキーボードショートカットなど設定の同期もできる。この機能は、プレミアプロとアフターエフェクツから提供する。
 価格面では、利用料金が事前に分かるうえ、経費処理できる利点がある。一つの契約中の値上げはなく、CCエバンジェリストの仲尾毅氏は「携帯電話の使用料金と同様だと理解してほしい」という。
 しかし仲尾氏は同時に「クラウドという言葉が一人歩きすることによる誤解も見受けられる」と話す。無料オンラインストレージは提供されるが、各アプリケーションはサーバー上でなく個別のマシンで稼働。このためよくある誤解を説明する専用のQ&Aサイトも用意した。
 販売形態は個人版および最大20-30台規模のグループ版、またそれ以上の大規模ユーザーを対象としたエンタープライズ版を用意した。
 複数ライセンスの導入時は、「CCパッケージャー」を活用できる。管理者が、専用ページで必要なアプリを含んだ専用インストーラーを作ることで、クライアントはネットからダウンロードせずインストールできる。
 各クライアントは、メールアドレスあるいはアドビIDで「ユーザーを招待」する。「これによりフリーランスなど社外人材をユーザーに追加したり、プロジェクト終了時のメンバー解除を管理できる」(仲尾氏)という。
 今後は11月末までに有償ユーザーが現在の倍以上となる125万人まで増える見込みで、現在は順調に推移しているという。CS6の提供数や期限に現状、制限はない。
 古田氏は「ユーザーは、CCを使う意味がないと思えば簡単に契約を終了できる。毎月、毎年契約してれるユーザーを裏切ることなく良い商品を提供したい」と話している。

#interbee2019

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