【InterBEE 2012】西華デジタルイメージ CODEX DIGITALの最新SSDレコーダーやColorFront社製ファイル交換ソフトなど、4K RAW映像制作のワークフローをデモ

2012.10.30 UP

カメラに搭載した「OnBoard S Plus」

 西華デジタルイメージ(映像・放送関連機材部門 #6316)は、CODEX DIGITAL社の 最新SSDマルチフォーマットレコーダー「OnBoard S Plus」や、ColorFront社のオンセット用ファイル交換ソフト「OnSetDailies」を出展。 OnBoard S Plusは、デジタルシネマカメラに搭載した形で、4Kデジタル映像の撮影から編集までのワークフローをデモする。

■長年にわたり4Kのワークフロー構築をサポート
 西華デジタルイメージは、2006年にデジタルシネマカメラ「REDONE」を発売した当初から、REDONE の販売とともに、各種デジタルシネマカメラによる4K RAWデータを用いたワークフローの構築をサポートするため、周辺製品を取りそろえてきた。REDONEのユーザー数は現在、国内だけで200以上を数えるという。

■小型SSD「On Board S Plus」 EOS C500のCanon Cinema RAWに対応
 当初から同社が扱ってきたCODEX DIGITAL社の SSDマルチフォーマットレコーダー「OnBoard Recorder」は、 ARRIのデジタルシネマカメラ アレクサAlexaのARRI RAWデータに対応するなど、早くからデジタルシネマの記録装置として注目されてきた。
 8月に発表され、IBCでも出展された新製品「On Board S Plus」は、1キログラムとさらに小型・軽量化を実現し、キヤノンのEOS C500のCanon Cinema RAW出力に対応する。営業部デジタルイメージ機器担当スーパーバイザーの板倉正幸氏によると、発表からわずか2カ月ほどですでに国内外で500台近いオーダーがあるということで、4K市場の広がりを実感させる。
 OnBoard Recorderの大きな特徴の一つであるVFS(バーチャル・ファイル・システム)機能は、撮影時にRAWデータの生成とともに、クイックタイム、DPXなどを瞬時にバーチャルファイルを生成して再生確認ができる。現像処理を行わずに現場で撮影データの確認ができる。また、CODEX DIGITALのVAULTシステムは、バックアップ用のデータインジェストからファイル変換までの管理を行う製品。Alexa、C500、F65などのデジタルシネマカメラで記録されたデータをVFSにて各種データフォーマットに高速変換転送が可能だ。

■「OnSetDailies」バックグラウンドで4K映像のリアルタイムレンダリングを実施
 同社が販売代理店契約を結んだハンガリーの首都ブダペストに本拠を置くColorFront社も、4K映像制作のワークフローをサポートする強力な製品を持つ。オンセット用ファイル交換ソフト「OnSetDailies」は、バックグラウンドで 4Kデジタルシネマカメラの映像をリアルタイムレンダリングしながらプレイアウトできる。最大4K,60FPS、5Kまで対応する。RAWデータを現場で4K 画質をリアルタイムに確認できる。ColorFront社は、オートデスク社のラスターを開発したメンバーが設立した会社だという。同製品は今年、エミー賞を受賞している。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日(水)〜16日(金) 幕張メッセで開催します(入場無料)。

#interbee2019

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