【Inter BEE 2014】マルチスクリーン型放送研究会 番組連動アプリ「SyncCast」実演で盛況 事業モデル構築し全国57局でいよいよ発進
2014.11.20 UP
参加局があるエリアを色で示している
CMに合わせて広告を表示させるビジネスモデル
マル研のブースはConnected最大。三日間終始にぎわっていた
マルチスクリーン型放送研究会(通称マル研)は毎年InterBEEに出展してきたが、今年はConnectedにブースを出した。ひときわ大きなスペースで番組連動アプリ「SyncCast」のデモを行い、三日間終始にぎわっていた。同アプリは、今年からビジネストライアルを行ってきたがいよいよ、本格的な運用へ向かうという。
■セカンドスクリーン視聴を意識した新たな仕組み
マルチスクリーン型研究会は、2011年12月に発足した団体で、その頃から言われはじめたテレビのセカンドスクリーン視聴を意識した新しい仕組みの開発を目標としていた。マル研の略称で関西キー局を中心に精力的に活動し、他の放送局も会員として勧誘。参加局は57局に達し、西日本だけでなく北陸、東北から北海道までに広がっている。
マル研が開発したSyncCastは、セカンドスクリーンとして使うことで番組視聴をさらに楽しくするために開発された。放送局の側であらかじめ、番組と連動して視聴者に見せたいコンテンツを仕込んでおき、各コーナーなどのタイミングに合わせてスマートフォンで表示することができる。出てくる人物や場所などのさらに詳しい情報を表示すれば、番組がより楽しめる。
■スマホでバナー広告表示 各種事業モデルを展示
ビジネスとして重要なのが広告の仕組み。CMがテレビで流れるのに合わせて、スマートフォンでバナー広告的な情報を表示できる。興味をもった視聴者はさらにボタンを押すなどで、さらに引き込むことも可能。バナーはスマートフォン上に保持できるので、番組終了後にじっくり見てもらうこともできるという。
マル研では、これまで実際に行ったビジネストライアルをブースで再現。来場者にアプリをダウンロードしてもらい、番組を再生しながらSyncCastを実際に体験させていた。加盟各局からスタッフが会場にきて、それぞれのデモンストレーションを活発に行った。Connectedの中でもひときわにぎわっており、会場全体を活気づかせていた。
マル研の今後の活動の拡大と、SyncCastの本格的なビジネス化に期待したい。
参加局があるエリアを色で示している
CMに合わせて広告を表示させるビジネスモデル
マル研のブースはConnected最大。三日間終始にぎわっていた