【NEWS】IBC2018報告(3)IBC2018から見える、各分野での変遷とこれから

2018.9.28 UP

REDは別会場でのスイートルームに8K Monstroから5K GEMINIまでの数機種をデモ展示
なんの前触れも無く突然発表されたLeitz Cine のLeitz PrimeとLeitz Zoom(それぞれ仮称)

なんの前触れも無く突然発表されたLeitz Cine のLeitz PrimeとLeitz Zoom(それぞれ仮称)

グラスバレーブースに並列展示されたEDIUS Proの最新バージョン 9.3と、新バージョン発表のRio4.5

グラスバレーブースに並列展示されたEDIUS Proの最新バージョン 9.3と、新バージョン発表のRio4.5

相変わらずのDaVinci Resolve人気にプラスして、Blackmagic RAWの発表でさらに注目が集まる

相変わらずのDaVinci Resolve人気にプラスして、Blackmagic RAWの発表でさらに注目が集まる

モーションキャプチャーしたデータをアバター等に連携できるAdobe  Character Animator

モーションキャプチャーしたデータをアバター等に連携できるAdobe Character Animator

 今年のIBC2018では、様々な分野での変化が伺われた。その中から、気になるいくつかのポイントを紹介したい。(上写真=REDは別会場でのスイートルームに8K Monstroから5K GEMINIまでの数機種をデモ展示)

■ライカ シネマレンズ部門が新ブランド ラインアップ Leitz Cineを発表
 ライカのシネマレンズ部門である、CW SONDEROPTICS社は、6月22日に社名を変更し、古くからのライカファンには嬉しいような過去の社名が復刻して、E.Leitz Wetzler に社名変更、同時にシネマレンズラインナップのブランド名もLeitz Cineに変更した。
 社名変更後に初となるIBC2018への出展では、事前発表も何もなかった、まさかの新製品として、2019年〜2020年に発売予定の同社のトップエンドレンズとなる仮称 Leitz Prime、Leitz Zoomが発表されている。
 18mmを筆頭に、21,25,29,35,40,50,65,75,100,135,180mmまでの12本セット(バラ売り可能)、イメージサークルは当然フルフレーム/ビスタビジョンサイズのセンサーをカバー、開放値 T1.8、前玉径は114mmと他のラインナップよりも少し大きくなり、重さも1本あたり約2.9キログラム前後、レンズマウントはPLとLPLが用意されるという。
 発売予定は2020年の第一四半期で、レンズ価格は1本あたり、40,000ユーロから44,000ユーロ(日本円で650万円相当)、オーダーの際はデポジット、レンズ約1本分の40,000ユーロの支払いが必要になるが、すでに2020年の販売分は予約が埋まりそうだという。
 ズームレンズ Leitz Zoom(仮名)は、2019年末に発売を予定し、25-75mm、50-125mmの2種が用意される。

■グラスバレー EDIUSとRioの開発者・技術交流はじまる
 年初にSAMを統合した、グラスバレー。ブースが一体化して昨年までSAMが展示していた場所にグラスバレーが移ったことは先に述べたが、気になるのは旧クォンテル時代からの「遺産」である、カラーグレーディングツール『Rio』の存在と今後だ。クォンテルからスネル&ウィルコックスへ、そしてSAMへと統合併を繰り返した。
 RIoは以前Pabloの名前で親しまれ、特に日本のハイエンドポストプロダクションへの導入は多い。しかしメーカーそのものが数々の変遷を遂げており、今後の開発やサポート体制が気になるところ。一方のグラスバレー社にはカノープス時代から日本の神戸に開発拠点を置くノンリニア編集システム、EDIUSがある。EDIUSとRioはIBC2018時点の現状ではまだ互換性はないが、今後は元クォンテル時代から開発拠点があったイギリスのニューベリーから開発拠点も神戸へ移動されるようだ。今月から技術交流も始まり、今後は2つのソフトがそれぞれの特徴を活かしたソフトウエアに進化していくことを期待したい。

■REDがRED 5K GEMINIによるLow Lightモードのデモを実施
 その他、新たにBalackmagicRAWを発表したブラックマジックデザインでは、DaVinci Resolve 15のデモで、12分の1圧縮でも優れた画質を保つ新開発RAWの威力を証明。
アドビシステムズでは、Adobe CCでのIBC発表での多くの新機能をデモ。特に自分の顔をキャプチャーしてキャラクターやアバターの表情をコントロールできるAdobe Charactar Animatorのデモには多くの人が関心を寄せていた。

 RED Digital Cinemaは会場では展示を行わず別室でのスイート展示のみで、RED 5K GEMINI 2台で同時撮影するLow Lightモードのデモを行っていた。ベース感度ISO800と、高感度モードのISO3200で被写体を狙うと明らかにその感度特性がわかる。

なんの前触れも無く突然発表されたLeitz Cine のLeitz PrimeとLeitz Zoom(それぞれ仮称)

なんの前触れも無く突然発表されたLeitz Cine のLeitz PrimeとLeitz Zoom(それぞれ仮称)

グラスバレーブースに並列展示されたEDIUS Proの最新バージョン 9.3と、新バージョン発表のRio4.5

グラスバレーブースに並列展示されたEDIUS Proの最新バージョン 9.3と、新バージョン発表のRio4.5

相変わらずのDaVinci Resolve人気にプラスして、Blackmagic RAWの発表でさらに注目が集まる

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モーションキャプチャーしたデータをアバター等に連携できるAdobe  Character Animator

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#interbee2019

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