【NEWS】50周年を迎えるInter BEE 会場を拡大し特機やラインアレイ・スピーカーの体験イベントを開催 新企画「INETER BEE CONNECTED」など次世代へ向け新たな試みも
2014.7.30 UP
会場を拡大。新たにイベントホールも使用する
50周年記念イベント INTER BEE EXPERIENCEの説明
新企画 INTER BEE CONNECTEDの説明
■出展コマ数過去最大に、ホール拡大し記念イベントも多数
日本エレクトロニクスショー協会は7月24日、東京・大手町のサンケイホールにおいて、Inter BEE 出展者向けの事前説明会を開催し、今年のInter BEEの概要についての説明と会場構成などについて説明をした。
今年のInter BEEは、 11月19日(水)から21日(金)までの三日間、千葉・幕張の幕張メッセで開催する。 説明会の時点で出展企業数が1553コマと、昨年の最終出展コマ数1419コマを上回る数に達している。
また、今年はInter BEE 開催50周年を迎える年として、さまざまな記念イベントや、新規の催しを企画している。こうした記念イベントの会場利用も含め、会場スペースを幕張メッセの1-6ホールの6ホール(昨年は5ホール)に加え、幕張メッセイベントホールまで拡大する。
■出展企業とクリエイター集団「ライゾマティクス」とのコラボも
幕張メッセイベントホールにおいては、50周年を記念した催し「INTER BEE EXPERIENCE」を20日(木)に開催する。
二部構成となっており、第一部(10時から17時まで)では、「体験デモンストレーション」として、ラインアレイ・スピーカーと撮影用特機の展示・体験デモを実施する。
通常の展示会では、ブースや会場の規模などから十分なパフォーマンスを試すことができないラインアレイ・スピーカーや撮影用特機を、各メーカーが製品を設置して体験デモを行う。イベントホールの大空間を活用した、国内の展示会では初の試み。
第二部(18時から20時)では、「映像・音楽・照明・パフォーマンスを総合したライブステージ・コンテンツ」として、50周年を記念したイベントを開催。先端テクノロジーと映像・音楽・照明・パフォーマンスを融合した表現で注目を浴びるクリエイター集団「ライゾマティクス」との共同制作によるライブステージを開催する。説明会では、このライブステージで用いる技術や製品について、出展企業から機材の提供を募集した。ライゾマティクスにより、提供された製品の特徴を生かしたパフォーマンスを行うという趣向で、展示会への出展企業とクリエイターとのコラボレーションがどのように展開されるか期待される。
■「CONNECTED」でコンテンツ制作/ビジネス、広告技術のあり方を考える
「INTER BEE EXPERIENCE」と並ぶ、新たな企画が「INTER BEE CONNECTED」だ。ICT/クロスメディア部門内に会場を設け、放送と通信の連携、インターネットを通じたメディアビジネスの可能性、コンテンツ制作インフラとしてのクラウドの利活用、コンテンツビジネスにおけるビッグデータの活用などをテーマに、映像とICTの最新動向と進化を発信する。具体的には、会期中3日間を通した各種の企画セッションと、INTER BEE CONNECTEDエリアでの、ポッド展示、企業プレゼンテーションなどが計画中だ。
放送局における動画配信やマルチスクリーンへの対応、あるいはクラウド、動画配信技術、最新のアドテクノロジーなどに関するさまざまな話題が紹介される。
■NAB副会長、SMPTEプレジデントが来日基調講演
このほか、毎年開催される「Inter BEE Content Forum」には、基調講演にNAB(全米放送事業者協会)の副会長と、米国映画テレビ技術者協会(SMPTE)のプレジデントが基調講演をする予定。特別講演では、放送と通信の連携をテーマに「社会に新たなプラットフォーム 〜日本の二大課題=災害対応・少子高齢化に向き合う〜」と題し、飯泉徳島県知事らが登壇して講演を行う予定。
■「4Kコンテンツ制作」、「ファイルベース」テーマにチュートリアル開催
映像シンポジウムは「超高精細映像コンテンツ制作の現状と課題」(仮)、音響シンポジウムは「Audio Over IP/MADI」をテーマに掲げる。有料のチュートリアルセミナーでは、「4Kコンテンツ制作技術入門」「ファイルベースのワークフロー/カメラマン・ディレクターのための音響制作」を予定している。
また、昨年に続いて、NABで開催されたPost Production Conferenceの日本版「Japan Post Production Conference」が開催。Final Cut Pro X、DaVinci Resolveなどのツールに関するセミナーや、メタ・データ、メディア・マネージメント、フィニッシングなどについてのセミナーも予定されている。
会場を拡大。新たにイベントホールも使用する
50周年記念イベント INTER BEE EXPERIENCEの説明
新企画 INTER BEE CONNECTEDの説明