【Inter BEE 2016 TV】 クリーク・アンド・リバー社 軽量のスタンドアロン・一体型高精細VRヘッドマウントディスプレイをデモ 独自のピント調節機構を搭載
2016.11.17 UP
クリーク・アンド・リバー社(C&R社)のVR事業部は は、11月16日(水)から18日(金)までの3日間、幕張メッセで開催するInter BEE 2016に出展し、軽量のスタンドアロン・一体型高精細VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「IDEALENS K2」(アイデアレンズ K2)と、VRコンテンツ制作やHMDの活用方法などを紹介。
「IDEALENS K2」は、装着感が楽で長時間利用に適しており、また装着後、すぐにピントがあう独自の機構を装備しており、国際特許を取得している。HMDを外せば自動的に電源オフなど充実した機能を持つ。
C&R社は、9月から20人態勢でVR事業部を本格稼働し、多彩な製品やコンテンツ等、VRに関するトータルなビジネスを展開していくという。
■ケーブルレス、スタンドアロンのHMD「IDEALENS K2」
「IDEALENS K2」は、中国のアイデアレンズ社が開発したケーブルレスのスタンドアロン型VR・HMD。前モデル「IDEALENS K1」のスペックを引き継ぎつつ、視野角は120°、タイムラグは17ms(ミリ秒)、質量は約295 g(グラム)と高いスペックを実現している。本体部分は約295グラムと軽く、頭の前後だけでソフトに挟み込む構造になっている。コンテンツの再生のためにPCやスマホを用意する必要がなく、単体で使用可能なため、室内に限らず屋外でも楽しめる。年内に正式発売を予定している。
■C&R社がVR専門部署を開設、9月から本格稼働
C&R社はVR/ARの専門部署を設置し、今年9月から20人態勢で事業を本格展開。コンテンツの制作や収集、プラットフォーム開発などを展開している。8月には、中国のアイデアレンズ社と共同で設立した新会社VR Japanと共に、VR/ARさらにはMR(Mixed Reality)に関するソフトからハード面に至るビジネス構築を進めている。
同社の経営企画セクション 橿渕稔樹氏は、同部署の事業の方向性について「HMDなどデバイスの販売から、コンテンツの制作、プラットフォームの提案まで、VR/ARの一気通貫ビジネスモデルで事業を展開する」と話す。
■B2Bから需要掘り起こし
アイデアレンズ社の製品販売では、同社と共同で設立したVR Japanが1次代理店として製品販売を展開する。今後、アイデアレンズ社の360°カメラやコントローラーなどVR関連製品を国内で販売していく。C&R社はアイデアレンズ社の2次代理店で、クライアントニーズや使用シチュエーションなどに応じて、GearVR・Milbox・ViveなどIDEALENS K2以外のHMDも提案していくという。
「C&RのVR/AR部署では当面、コンテンツ制作や導入提案などが主な仕事になっていく。まずは、BtoB、BtoBtoCで、主に法人向け需要を狙う。医療・教育(研修)・アトラクション・ライブなどにおけるHMDの利用の提案や、コンテンツ制作、さらにオリジナルのHMDのOEM制作や研究開発、企業用プラットフォームの作成などを展開していき、来年にはBtoC事業に進んでいく」(橿渕氏)と意気込みを語る。
■「長時間使用しても疲れない装着感、イベントに最適なHMD」
橿渕氏は、今回の展示について「見どころはずばり、体験していただくこと」と言い切る。「IDEALENS K2」の装着感や見え方の特徴について、次のように説明する。
「頭の前と後ろだけでソフトにおさえているので装着が楽なのが大きな特徴だ。ゲームや映像コンテンツの視聴でも長時間使えるため、イベントには最適。スマホVRのように利用者のスマホの状態によっては電源がすぐに切れてしまったり、熱を持ってダウンしてしまうこともない」
「PCと繋がないスタンドアロン型という点もイベント利用には大きな利点。軽量で、しかもケーブルレスのため、頭を動かすときにも集中力を妨げず、360度映像の世界に浸ることができる。また、装着するだけで電源が入り、ピントがすぐにあうのも高度な技術のオリジナル。HMDを外せば自動的に電源オフで、基本のボタンは右側にタッチパネルをタッチするだけ。10月に開催した投資家向けの説明会では、参加した高齢者が装着しても充分に楽しめるということを認識してもらった」
■コンテンツ企業との連携も重視
橿渕氏は今後の事業展開で、コンテンツ制作の協業パートナーとして、アニメ・CG制作会社などとの連携を重視している。「今回のInter BEEでは、提案対象としてのイベント関連の企業、メディア企業、一般企業全般の方々にぜひ、製品やこれまでの実績などを見ていただきたい。同時に協業パートナーとの連携も探っていきたい」と話す。
【(株)クリーク・アンド・リバー社】
本社住所
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-10-9 C&Rグループビル
URL
http://www.creativevillage.ne.jp/lp/vr/
出展部門 /ホール / 小間番号
映像表現/プロライティング部門 /ホール4 /4109