【NAB Show 2018】LAWO オーディオコンソールmc²56の最新バージョンを発表 IPベースによるワークフロー機能を強化
2018.4.26 UP
Broadcast3.0によるIPワークフローをアピールしたLAWOのブース
IP対応を強化したmc²56
数台のカメラでボールや選手の動きを捕捉して自動的にガンマイクを向けるデモ
カメラからの位置情報をもとに、あらかじめ指定したものの動きを追いかけるガンマイク
LAWOはNAB Show 2018で、mc²56の機能を強化した最新バージョンを発表した。mc²56が持つコンパクトさや機能の拡張性、デザインなどをそのままに放送、音楽スタジオ、ライブ・パフォーマンス、レコーディングなど多方面での利用が可能。
デジタルコンテンツデータのIP伝送を規定したSMPTE2110や、AES67/RAVENNNAとDANTEに最適化されている。フラッグシップ・コンソール「mc²96」の機能をいくつか採り入れているという。
セントラルホールの中央部分に水色をモチーフとした、ひときわ目立つLAWOのブースがあり、Broadcast3.0と書かれたコンセプトが目を引いた。mc²シリーズの大規模なフォーマットのミキシングとルーティング機能を持つするIPベースのコンソールでIPによるワークフローをアピールしていた。
「Broadcast3.0」とはアナログベースバンドの時期をBroadcast1.0、今までのデジタル期を2.0 とし、デジタルIPネットワークによる時期を新時代としてBroadcast 3.0と位置づけたもの。IPネットワークソリューションによる制作環境を提案している。
LAWOブースではこのほか、サッカーやフットボールなどのフィールド競技において、数台のカメラで動きを捕捉してボールや選手のいる方向を追尾し、自動的にその方向に複数台のガンマイクを向けるというソリューション展示を行っていた。これらはすべて低レイテンシーのIPベースで遠隔操作する事が可能という。
NAB ShowにおけるLAWOのブースは、オーディオ系の中でも小規模ラジオ局用のソリューションに力を入れているようだった。米国ではAM・FM局の数は10,000局を超えると言われている。これらの局へのアプローチは重要な位置付けと見られる。
(NAB Show 2018取材班)
Broadcast3.0によるIPワークフローをアピールしたLAWOのブース
IP対応を強化したmc²56
数台のカメラでボールや選手の動きを捕捉して自動的にガンマイクを向けるデモ
カメラからの位置情報をもとに、あらかじめ指定したものの動きを追いかけるガンマイク