【ニュース】ブラックマジックデザイン フィルムスキャナーの老舗 シンテル社を買収 フィルムスキャナーの新製品・新技術開発へ
2012.7.27 UP
ブラックマジックデザインは7月24日、フィルムスキャナーの開発会社、シンテル・インターナショナル(Cintel International)の所有資産を買収したと発表した。これにより、ブラックマジックデザインは、同社のスキャナー製品の知的所有権、商標、ブランド所有権を所有する。これには、デジタルイメージスキャナー製品 (Cintel diTTo、ataMill)、テレシネ製品(URSA、C-Reality、DSX、 Millennium)、データマネージメント製品(imageMill) の製品開発権も含まれるという。
ブラックマジックデザインCEOのグラント・ペティ(Grant Petty)氏は、今回の買収について次のように話している。
「Blackmagic Designにとって、この買収は大変喜ばしいことです。Cintel の製品はフィルムスキャ二ングのビジネスにおいて、最も信頼性があり、彼らの持つ、驚くべき設計専門知識が すべてのCintel製品に生かされているのです。本当に素晴らしいことです」
同氏は、今後の映像業界におけるフィルムスキャナーの位置づけを次のように説明し、今後ともクリエイティブの現場に必要な存在であることを強調した。
「フィルム業界は、大きな変化の真っただ中にいます。どのようにフィルムを扱うか、それは日々変わっていきます。変わらないことは、フィルムがイメージをキャプチャーするということにおいて、非常にクリエイティブな方法だという認識です」
Blackmagic Desginでは今後、同社のビジョン、専門知識と、Cintelの技術を一体化し、新製品・新技術開発を進めていく。「より効率的かつ、よりお求めやすい価格でフィルムをデジタルワークフローに移行できる。世界中にある、既存のフィルムアーカイブを修復しアーカイブし直すのにも、よりよい方法となる」(Grant Ptty氏)
現行のCintel製品のサービスとサポートに関しては、英国に本拠を置く Cine Solutions Ltdと、米国に本拠を置くCineSolutions Inc.が請け負う。両社とも、Blackmagic Design とは独立しており、パーツの交換や修理、専門のエンジニアリングサービス、そして24時間週7日のサポートラインを、買収前のCintel Internationalによって製造された製品の購入者に提供するという。