【Inter BEE 2013】エンルート 国内開発の空撮用マルチコプター「Zion」シリーズを出展 折りたたみ式で運搬しやすさを向上
2013.11.19 UP
エンルートのブース
エンルートは空撮用マルチコプター(上写真)を自社開発・製造し多様なラインアップを展示会ブースで披露した。テレビ番組の撮影用途に加えて、農薬散布や三次元計測など業務用途での利用も大きく拡大しているという。
■デジタルカメラの性能向上で空撮用マルチコプターの需要が急拡大
エンルートは空撮用に機動性の高いGoPro専用の小型機から10kg以上の撮影機材を搭載可能な大型機までマルチコプターを自社開発し、機体を製造・販売している国内唯一のメーカーである。
同社ゼネラルマネージャーの野口克也氏は「ここ1~2年で小型のマルチコプターを利用した空撮の需要が急拡大している。これはデジタルカメラの性能が飛躍的にアップし、小型軽量のモデルでも高画質の動画を長時間撮影できるようになったことが大きい。当社もこの需要に対応し、空撮用マルチコプターのラインアップを広げている」と話す。「空撮用マルチコプターは他社からも販売されているが、国産で総合的に生産しているのはわが社だけである、メンテナンスやアフターサービスという観点からも当社製品の利便性は群を抜いている」と野口氏は続けた。
■従来のクレーン車では不可能だったアングルからの撮影も可能に
同社の「Zion FX940」は、本体を折りたたみ式にすることにより、わずかなスペースに収めて運搬することが可能となっている。3軸のジンバルを標準装備、スチル、ムービーのどちらの撮影にも対応した高機能なモデルである。「大型ヘリでの空撮の代わりというよりも、これまでのクレーン車で撮影では撮ることができなかったアングルからの映像が撮影可能になったという点で高い評価を受けている。今後もラインアップを拡大していくことで業界のニーズに応えていきたい」と野口氏は今後の市場拡大にも期待をよせていた。
エンルートのブース