【NEWS】ブラックマジックデザイン U17-ワールドカップの試合会場でATEM Production Studio 4Kが採用

2013.11.27 UP

アル・ジャージラ・スタジアム(アブダビ)

アル・ジャージラ・スタジアム(アブダビ)

 ブラックマジックデザインは11月27日、アラブ首長国連邦(UAE)で開催されたU17-ワールドカップ2013において、同国内の6つのスタジアムでの新しいライブプロダクション・ワークフローにATEM Production Studio 4Kが使用されたと発表した。(上写真はアブダビのアル・ジャージラ・スタジアム)
 会場内のAV設備、照明関連のシステム設計・導入を担当したのは、PulseMiddleEast社。今回の導入では、新しいシステムの設計・導入に加え、大会を通しての技術・操作サポートも担当した。
 U-17ワールドカップは、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する17歳以下のナショナルチームによるサッカーの国際選手権大会。10月17日から11月8日までUAEで開催され、ナイジェリアが決勝でメキシコを下し、最多となる4回目の優勝となった。

■12台のHDカメラ映像をLEDスクリーンに映し出す
 期間中、試合は6つのサッカー場で52試合が開催。各会場では、最大12台のHDカメラを使用して試合内容が放送された。カメラからのHD-SDI信号は、中継トラックへフィードしてビジョンミキサーで合成され、クリーンプログラムフィードは各スタジアムにおける試合当日のビデオ要件に合わせて使用された。4つの個別のダウンコンバートHD-SDIプログラム出力が中継車からスタジアムのATEM Production Studio 4Kへとフィードされ、ATEM 1M/E Broadcast Panelを使用して合成された。
 映像制作を担当した、Pulse Middle East社のラミ・ハーバー(RamiHaber)氏は各出力の映像について次のように説明した。
 「出力1はピッチ上のプレーのミックスプログラム出力で、出力2は試合の展開に応じてサポーターの反応を捉えたスタジアムの映像でした。スタジアムのプロダクションチームは独自のミックスプログラム出力を作成し、その映像をスタジアムの巨大なLEDスクリーン上に16:9の650/50iで上映しました」。

■機材利用の将来性を考慮して4K対応機器を導入
 プロダクションチームは中継車からさらに2つのプログラム出力を出力し、それらの映像をスタジアム内の大通路や接待用特別室、報道関係者用のテレビスクリーンに送った。
 ハーバー氏は、今回の導入でUltra HD 4K対応機器を採用したねらいについて、「このワールドカップでの必要条件ではありませんでしたが、試合が行われた全スタジアムが、機材を大会終了後も保持することを希望したため」という。「ライブプロダクションのワークフローが、SD、HD、そして最終的には4Kフォーマットをサポートしていることが重要である理由は、ここにあるのです」(ハーバー氏)。

 U-17ワールドカップの期間中、試合はアル・アハリ・スタジアム(ドバイ)、ムハンマド・ビン・ザーイド・スタジ アム(アルアイン)、アル・ジャージラ・スタジアム(アブダビ)、シャルジャ・スタジアム(シャルジャ)、エミ レーツ・スタジアム(ラスアルカイマ)、フジャイラ・スタジアム(フジャイラ)で行われた。写真は、アル・ジャージラ・スタジアム(アブダビ)。

アル・ジャージラ・スタジアム(アブダビ)

アル・ジャージラ・スタジアム(アブダビ)

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