【CEATEC2012】計測技研、CEATECで4K 立体視体験をデモ

2012.10.19 UP

超高精細4K-3D立体視のデモ
コンバーター QMC-44HS-PROと、4K-3Dレコーダ

コンバーター QMC-44HS-PROと、4K-3Dレコーダ

4KエンコーダーQMC-44HS

4KエンコーダーQMC-44HS

シャープ、中京テレビと共同でデモした多視点ディスプレイ

シャープ、中京テレビと共同でデモした多視点ディスプレイ

 今年でCEATECに連続4回の出展となる株式会社 計測技術研究所は、来場者に4K 映像をより身近に感じてもらうための体験型展示を行った。 世界最高性能の非圧縮デジタルレコーダーのメーカーとして、デジタルシネマ市場や放送事業者で世界的に認知されている同社では、「4K on Going 8K Ready」をコンセプトに掲げているとおり、8K対応の非圧縮レコーダーも既に市場に登場させている。また、超臨場感フォーラムのブースでは、シャープ、中京テレビと共同で多視点ディスプレイのデモも行った。

■撮影から3D映写までのワークフローを構築
 今年はライフ&ソサエティステージ内に展示コーナーを設け、展示フロアを2台の4Kデジタルカメラを通して立体3Dで観られるシステムを設置し、一般来場者に体験してもらっていた。システム構成は、JVCケンウッド社製の4Kデジタルカメラ「GY-HMQ10」をレッドローバージャパン製ハーフミラーRigに実装し、それらカメラからのソースを計測技研社製の4Kコンバーター経由で4K-3Dモニターに映し出すというもの。同時にハーフラックサイズのコンパクトな4K対応非圧縮レコーダー「UDR-N50A」を4Kコンバーターに接続しておきカメラソースの記録を行う。世界初という2-LCD ハーフミラー方式を採用したモニターに映し出される超高精細4K-3D立体視の視聴は、パッシブ型の直線偏光メガネを使い、片目でも4K解像度を実現する。
 実際に体験すると、超臨場感というよりも、遠距離が非常に鮮明に映し出され、裸眼で見るよりも鮮やかな印象を得た。

■試作段階のQuad MCシリーズ コンバーターも展示 Inter BEEで製品展示
 今回、個別にハードウェア展示されていたQuad MCシリーズのコンバーターは、現在はまだ試作品段階のもの。入出力ともRGB4:4:4(8、10bit)まで対応し、ネーミング通り入出力各4系統を搭載。4Kカメラ、レコーダーやモニターを、この一台で接続することが可能だ。4chのHDMIをSDIに変換する4KエンコーダーQMC-44HSは10月中に正式出荷予定となっている。シリーズでは外部ソースとの同期およびFS機能実装したハイエンドモデルも用意されている。Quad MCシリーズには、2センチ四方程度のボタン式のモニターも実装されており、オンの状態だとバックライトによりモニターに表示された設定値などが確認できるようになる模様。製品版は来月、幕張メッセで開催されるInterBEEにて披露される。

■シャープ、中京テレビ、計測技研が共同で多視点ディスプレイをデモ
 さらにメインブースの裏側にある、超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)内のブースの一角には、シャープと中京テレビ放送 および計測技研が共同で5画面の多視点ディスプレイシステムを紹介した。汎用フルHDのデジタルカメラ5台で同時に多視点撮影を行い、シャープ製AQUOSの60インチ5面にディスプレイしており、この動画を非圧縮で記録・再生するシステムに、同社の非圧縮HDMI ビデオレコーダーUDR-40Sレコーダーが起用されている。 その場所に行けなくても臨場感を味わえることから福祉関連、エンターテイメントに向けても用途が広がるとして、今後システムパッケージ化する可能性もあるという。またニーズによっては撮影場所とリアルタイムでやりとりを行うといった展開も考えられる。 
(ザッカメッカ 山下香欧)

コンバーター QMC-44HS-PROと、4K-3Dレコーダ

コンバーター QMC-44HS-PROと、4K-3Dレコーダ

4KエンコーダーQMC-44HS

4KエンコーダーQMC-44HS

シャープ、中京テレビと共同でデモした多視点ディスプレイ

シャープ、中京テレビと共同でデモした多視点ディスプレイ

#interbee2019

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube