【Inter BEE 2013】メディアエッジ 関西テレビが導入 災害発生後即時オンエアに適した「多チャンネルループ収録システム」出展 1サーバーで21ch同時収録 ライブ映像の9画面一括表示も可能
2013.11.20 UP
メディアエッジの「多チャンネルループ収録システム」
メディアエッジは関西テレビが導入した地震や台風などの災害発生後の即時オンエアを支援し多地点情報カメラの映像をまとめてエンドレス(ループ)同時収録可能な「多チャンネルループ収録システム」を出展。ブースでは高画質4K映像をベースにしたフリーレイアウトマルチディスプレイサイネージも注目を集めた(上写真)。
■関西テレビの要望を受けて開発 1サーバーで最大21ch収録可能
メディアエッジが開発した「多チャンネルループ録画システム」は、約1年前に関西テレビの要望を受けて開発したもので1つのサーバーで最大21チャンネルが収録できることが大きな特徴である。関西テレビでは、2台のサーバーを使い40チャンネルに対応したシステムを導入し、番組制作に利用している。メディアエッジ開発・営業支援室部長の竹内史雄氏は「他社からも同様なシステムが出てはいるが、サーバー1台につき4チャンネル程度までが限界で当社のシステムのように20チャンネルが収録できるシステムは他にはない。24時間365日ループで収録しており、地震などの災害が起こった際には、その地点の映像を取り出してニュースなどの番組にオンエアすることが可能となっている」と話す。
■他局からも大きな反響 「管理・コスト面でメリットの多いシステム」
ライブ映像は9画面を一括表示し、一目で複数地点の様子を確認することができる。収録映像から必要な地点、必要な部分(時間)の映像をすばやく検索し切り出すことができるループ収録システムである。
関西テレビではインタービーと平行して行われた民放技術報告会でこのシステムの特徴や有効性などを報告した。この報告と今回の展示で他の放送局からも関心度が増し引き合いにつながっているという。
「関西テレビでは約1年間運用してきているが、大きなトラブルもなく順調に稼動している」との報告があったと竹内氏は語る。「カメラの台数が多くてもサーバー数が少なくてすむため、管理やコスト面でもメリットの多いシステム。ぜひ多くの放送局で導入されることを期待している」と竹内氏はPRする。監視・制御システムなどテレビ局以外でもニーズがありそうなソリューションだけに、マーケットにあわせた多様なシステム構築で今後の市場拡大も期待できそうだ。
メディアエッジの「多チャンネルループ収録システム」