【NEWS】CBS スーパーボウルの中継で4K HFL撮影による「ハイパーズーム」を実施 朋栄のハイスピードカメラFT-One6台で撮影 映像判定用にNAC Hi-Motion IIを採用
2013.2.3 UP
朋栄 FT-One
NAC Hi-Motion II
■朋栄のFT-One 6台で4Kハイフレームレート撮影
ボルチモア・レイブンズ対サンフランシスコ・フォーティナイナーズの決戦、第47回スーパーボウル(Super Bowl XLVII)が、いよいよ2月3日日曜日、 ルイジアナ州ニューオーリンズのメルセデス・ベンツ・スーパードームで開催される。(日本時間、2月4日朝8時より日本テレビ、NHK BS1などで放送)
今年の放送権を持つ米国のネットワーク放送局CBSは、4K解像度のカメラを用いた「 Heyeper Zoom」(ハイパーズーム)を試みる。「Heyeper」 は造語で、Hyper(ハイパー=超)に、CBSのブランドロゴの大きな目=eyeをあわせたもの。
現場には、26台の池上通信機マルチフォーマットフルデジタルHDTVカメラシステム「HDK-79EC」を含め、計70台のカメラがスタジアムを囲んで設置される。そのうち6台が、ハイパーズーム用の4Kで1000fps撮影が可能な朋栄のハイスピードカメラ「FT-One」である。
■Evertz DreamCatcherで4画面同時再生
フジノン製レンズを装着したFT-Oneは、スタジアムのまわりを囲むように6定点に設置され、ネイティブの4Kハイフレームレート(300~500fps)で、クリティカルシーンを鮮明なスーパースローモーションで捉える。収録を記録するサーバーには Evertz製 DreamCatcherを使用する。
通常、高解像度のスローモーションカメラは、さまざまな角度からの得点劇のリプレイで活かされる。その際は、1ソースごとに切り替えてリプレイするが、今回は通常の方法に加え、Evertz製のマルチディスプレイ・モザイクシステムを使って、4ソースを同時に1画面で見せることも行うという。つまり4定点違った角度から映したホームランを打つ超鮮明なスローモーションシーンが、テレビで4画面になって見られる。
■映像判定用にNAC Hi-Motion IIを採用
またハイパーズームに加え、1080i HD(300~500fps)でのハイスピード収録にNAC NAC Hi-Motion IIを5台、4K収録と一緒に現場に設置され、主に判定コールの際に活用するという。
そのほかにもスカイカムによる空撮や、隣接したハイアット・ホテルの屋上に設置する無人カメラから”ビューティショット”も試みる。
契約プロダクションのF&F Productionsは、GTX-16中継車から池上通信機製カメラからのフィードを受け、プレゲーム、ハーフタイム、ポストゲームを担当する。
ハイパーズームシステムを構築したNEPからは、FT-One専用にアサインした中継車ST27やCBSのNFL御用達であるSS-24を含め3台の大型中継車をスタッフ総勢65名と共に現場に送り込む。
CBSでは、この国民的スポーツである米ナショナルフットボールの最終戦となるスーパーボウルの視聴者数に、昨年度の記録並みの1億1100万人超を期待している。
このマンモス放送の30秒枠CMの価格は、昨年よりも30% 上昇し、史上最高値の平均400万ドルとなった。毎年バイヤーについても話題になるが、今年は新しくオレオ・クッキーやBlackBerry、 SodaStreamが加わるという。
昨年は78コンテンツのCM枠に約2億6200万ドル分が費やされた。 (http://www.kantarmedia.fr/version_en/KM2013SuperBowl.pdf)。
(ザッカメッカ 山下香欧)
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NAC Hi-Motion II