【Inter BEE 2015】テレビ朝日　放送とスマホの映像再生タイミング同期技術「msync-CAM」をデモ　放送中のテレビ音声を取り込んだスマホにマルチカム映像を配信　スポーツ、音楽ライブに有効

　テレビ朝日は、11月18日（水）から20日（金）に幕張メッセで開催したInterBEE 2015において、放送とスマートフォンの映像再生タイミングを同期する技術「msync-CAM」のデモを行った。

■ 放送番組をスマートフォンの映像再生タイミングを同期。ライブでも4秒程度のディレイで対応可能
　「msync-CAM」は同社が保有する技術をベースに、米Vobile社の音声解析技術を活用して共同開発した放送番組映像とスマートフォンやタブレットで再生する映像とのタイミングを同期させる技術。スマートフォンやタブレットのアプリでテレビ放送の音声データをサーバに送り、その音声を認識させることで同期を取った映像をスマートフォンやタブレットへ配信する。「ライブの場合は、4秒程度のディレイが必要だが、番組の内容に同期したマルチカメラの映像を手元のスマートフォンやタブレットで楽しむことができる画期的な視聴スタイルをテレビ視聴者に届けることができるサービス（説明員）」という。

■ スポーツ中継や音楽ライブといったコンテンツに向いている
　この技術と相性が良いのはスポーツや音楽コンテンツと考えられており、「マツダオールスターゲーム等のスポーツコンテンツで社内の実証実験を実施した。サッカーやゴルフ、マラソン、カーレースどのスポーツ中継の放送で、複数のカメラで撮影した映像をスマートフォンに同期して提供するといったサービスに向いている」と説明した。この他、放送で流れているCMに同期して、関連商品の映像を配信するなどのCM連携も検討しているという。