【プロダクション】YouTube Space Tokyo クリエイターの海外進出支援へ ハイスピードカメラPhantom HD GOLD導入も計画 「1年で350組のクリエイターとコラボ」
2014.3.6 UP
コンテンツオペレーションズ担当のデビッド・マクドナルド アジア太平洋統括部長
グーグルが開設したYouTube用コンテンツ制作スタジオ「YouTubeスペース東京」は2月に1周年を迎えた。2月14日に記者会見を開催し、活動成果などを報告した。
同スタジオは、YouTubeパートナープログラムに参加するクリエイターが高品質な映像を手軽に作れるよう、専門家による技術セミナーや機材を無償で提供する。パナソニックのP2カメラを備えた撮影スタジオや調整室、Final Cut Pro、AVID|Pro Toolsといった編集・MA設備を備えている。
コンテンツオペレーションズ担当のデビッド・マクドナルド・アジア太平洋統括部長は、1年間の実績として「1000本以上の動画が制作されたほか、350組以上のクリエイターがコラボした」と紹介。YouTubeチャンネルでドラマを制作配信していた劇団は、スタジオを利用した後再生回数や登録者数が増加して注目され、企業からウェブCM制作のオファーが来たという。
同所は現在、動画制作経験を持つ個人クリエイターが多く利用するが、マクドナルド氏は現状を「欧米と比べ、日本のYouTube自体にドラマやコメディー番組など他媒体にあるようなコンテンツや個人が発信するニュース番組が少ない」と分析。作り込まれた高品質な独自映像を望んでいることを示した。
今後は、ハイスピードカメラ「Phantom HD GOLD」を導入し、多彩な映像表現を支援するほか、クリエイターの海外進出を支援。外国ではどんな動画が受けるのかを紹介するなどのプログラムを考えているという。
メークのチュートリアル動画が人気を集めていることから構築したスタジオセットも公開した。
コンテンツオペレーションズ担当のデビッド・マクドナルド アジア太平洋統括部長