【After NAB 2014】キヤノン ドライブユニット付き4K対応ズームレンズ、C300オートフォーカス機能追加サービスなどNAB出展製品を披露
2014.6.1 UP
ドライブユニットを装備した4K対応7倍ズームレンズ「CN7×17 KAS S」
最至近撮影距離や重量を保ちながらズーム倍率を18倍へと高めた「HJ18e×7.6B」
EOS C300、同 C100向けのオートフォーカス機能を確認する来場者
After NAB 2014(東京 5月22、23日、大阪5月27日)でキヤノンは、NABに合わせて発表したドライブユニット付き4K対応ズームレンズ、HDTV放送用18倍ズームレンズを展示した。また、EOS C300、同 C100に向けた「オートフォーカス機能追加サービス」の効果を体験できるコーナーも用意していた。(VODはNABにおけるキヤノンブース)
■4K撮影可能な7倍小型軽量ズームレンズ
キヤノンブースで人だかりが途切れないほど関心を集めていたのは、「CN7×17 KAS S/P1」(PLマウント)、「CN7×17 KAS S/E1」(EFマウント)の4K対応ズームレンズだ。スーパー35mm相当サイズなどの大判センサーに対応して4K撮影ができる7倍ズームレンズでありながら、2.9kgと小型・軽量に仕上げてある点が特徴。「4K対応の7倍ズームレンズで、肩担ぎにも対応するレンズとして、NABでは非常に好評だった。すでにグローバルで多くのオーダーを受けている」(キヤノン イメージコミュニケーション事業本部 ICP第五開発センター ICP541設計室長 塗師隆治氏)。
また、EFシネマレンズとして初めてドライブユニットを標準装備したことも特徴の1つで、ドライブユニット利用に慣れた放送業界のプロユーザーへの利用も訴求する。会場では、ドライブユニットの使用感やズーム制御の実際を多くの来場者が確認していた。発売は8月下旬の予定。
ズームレンズの新製品としては、HDTV放送用の18倍ズームレンズ「HJ18e×7.6B」も展示していた。NABに出展したレンズで、7月下旬の発売を予定する。従来の17倍のズームレンズの運用しやすさを維持しながら、18倍ズームに対応した。ズーム域は広角端7.6mmから望遠端137mm(従来製品は130mm)で、望遠側にゆとりのある撮影が可能。ズームの望遠端を伸ばしながらも、最至近撮影距離は従来製品と同等の0.56mに抑えた。
「ドライブユニットは新開発のモデルを採用した。重量も、ズーム倍率が上がったにもかかわらず、従来製品の1.6kgから1.58kgへと軽量化を果たした」(キヤノンマーケティングジャパン イメージングソリューション企画部 イメージングソリューション企画課 チーフ 北川和哉氏)。
■C300、C100にオートフォーカス機能を追加
EOS C300、同 C100向けの「オートフォーカス機能追加サービス」の実体験コーナーも、効果を試そうとする来場者でにぎわった。C300、C100が採用しているCMOSセンサーの特性を利用し、「デュアルピクセルCMOS AF」機能を追加するサービスである。AF測距枠は中央部に固定されるが、ワンマンオペレーションなどでの利便性は高い。
「デュアルピクセルCMOS AFは、デジタル一眼レフカメラのEOS D70で採用されているもので、CMOSセンサーが同等のC300、C100にもコンティニュアスAF機能を追加するサービスを提供している。静止画向けのD70とは合焦の設定を変えてあり、C300、C100では動画の特性に合わせてじんわりピントが合うような設定を採用した」(キヤノンマーケティングジャパン イメージコミュニケーション企画本部 イメージングソリューション企画部 イメージングプロダクト企画課 齋 博史氏)。
C300は2月からサービスを提供中、C100は5月にサービスを開始。
ドライブユニットを装備した4K対応7倍ズームレンズ「CN7×17 KAS S」
最至近撮影距離や重量を保ちながらズーム倍率を18倍へと高めた「HJ18e×7.6B」
EOS C300、同 C100向けのオートフォーカス機能を確認する来場者