【Inter BEE 2014 TV】ライブギア　“K-array”最新スピーカーや自社開発LEDライト出展　色温度可変式ズーム搭載「Liz-W」や放送局へ導入進む「LizX4」など豊富なラインアップ

　ライブギアは、11月19日（水）から21日（金）まで開催したInter BEE 2014に出展し、自社ブースでイタリア製スピーカーブランド“K-array”の最新製品や自社開発したLEDライトなどを出展した。K-array製品は屋内／屋外を問わず、様々なコンサート会場やイベント会場で幅広く利用されているスピーカー。一方のLEDライトはグループ会社のブルーウェーブテクノロジーズが開発・生産するものだ。ボディやレンズも含め、すべてオリジナル。日本の利用環境に特化した様々な特性を備えているという。

■K-arrayのポータブルパワードラインアレイスピーカー、低型エンクロージャーボックスのスピーカーなどを出展
　K-arrayブランドの最新製品にはポータブルパワードラインアレイ「KR102」「KR202」「KR402」などがある。
　「KR102」と「KR202」はウルトラスリムサテライトラインアレイスピーカー（KR102の場合は2つ、KR202の場合は4つ）と2つのセルフパワードサブウーファーで構成されるコンポーネント。1mのステンレススチールエンクロージャーに合計16個の2インチネオジウムトランデューサーを装備する。幅5.9cm、奥行8.1cm、サテライト総重量4.6kg。水平110度、垂直7度でカップリングするラインアレイ制御された指向性範囲を実現し、背面のスイッチ切替えにより垂直方向の指向性を35度に切り替えて使用することもできる。
　「KR402」は4つのサテライトラインアレイスピーカーと2つのセルフパワードサブウーファーで構成されるコンポーネント。1mのステンレススチールエンクロージャーに合計12個の3インチネオジウムトランデューサーを装備する。幅11.8cm、奥行8.8cm、サテライト総重量12kg。水平90度、垂直7度でカップリングするラインアレイ制御された指向性範囲を実現し、背面のスイッチ切替えにより垂直方向の指向性を30度に切り替えることも可能だ。
　オプションのベースプレートにより、最大6本までフライング設置が可能で、長さ最大6mのカップリングされたシステムを構成できる。アリーナや野外大会場での利用に適しているという。
　またポータブルパワードウェッジ「KRM33」は、丈夫なステンレスシャーシを採用したコンパクトな低型エンクロージャーボックスのスピーカー。3基の3インチコーンユニットおよび6インチパッシブ・ラジエータで構成される。
　この組み合わせで70Hzから18KHzまでの再生が可能だ。また水平方向の指向性をDSP制御により30度から70度まで可変可能。床面に設置して利用するほか、天井に裏向きで設置したり、壁に引き掛けてウォールスピーカーとしても使用できる。劇場、コンサート、スタジオワーク、展示会など様々な場面で利用できる。

■「現場での使いやすさ」にこだわった様々な機能を搭載
　LEDライトの中心はDMXコントロールズームを搭載した「Lizシリーズ」。RGBWのハイパワーLED単独素子を搭載し、10度から40度までのズームに対応。印象的なナローのビームから、広範囲を染めるウォッシュまで多彩な表現が可能となっている。
　その1つである「Liz-W」は2700K度から6500K度までの色温度可変式ズームタイプ。公共ホール、固定設備での使用を想定し、調光卓の電源を入れなくてもブレーカースイッチをONするだけで点灯するEMGモードを搭載。わざわざ調光卓を起動しなくても、すぐに作業明かりが出せる。調光卓が起動すれば、即座にDMXコントロールモードに切り替わる。
　また4in1フルカラーLEDの「LiX4」は1mのバーの中に大型レンズの4in1タイプLED素子を直列に組み込んだストリップ型LEDライト。レンズ角は11度固定だが、付属のレンズフィルターを使えば40度のワイド配光も可能になる。公共ホールやスタジオのホリゾント演出、TV撮影スタジオやライブハウスの演出照明などの利用に適している。
　LEDライトの開発にあたり、同社がこだわったのは「現場での使いやすさ」。各製品はTV照明エンジニアの意見を反映し、フリッカー対策や電磁ノイズ対策などが施されている。また制御ケーブルが抜けても、デフォルト設定の明かりを発光し続ける。「ブラックアウトしないので、万が一のトラブルでも放送事故の発生を防止できる」（説明員）という。「LiX4」は日本テレビが導入済み。NHKも近々導入予定だという。

【ライブギア】
大阪府吹田市豊津町13-33
URL：http://www.livegear.co.jp/
Inter BEE ブース：プロオーディオ部門 /ホール1 /1212