【NEWS】ドローンの研究開発を支援するJUIDAが国内初の専用試験飛行場を開設 開発機のテスト飛行、操縦者のトレーニング、無人航空機による物流の可能性を検証
2015.5.27 UP
開所式で披露したヘクサコプター「SORAZOU-M6」(上写真も)
試験飛行場の面積は約3800平方メートルある
昨年10月に発足した一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA、UASはUnmanned Aircraft Systems=無人飛行機の意味)は5月18日、無人飛行機の試験飛行場として「物流飛行ロボットつくば研究所」(JUIDA試験飛行場)を開設した。国際競争が激しい無人航空機の研究開発支援、人材育成をねらいとしており、今後、全国各地に開発機のテスト飛行や操縦者のトレーニングを行うための試験飛行場を用意していくという。試験飛行場はドローンの開発を進める企業や団体に、開発機のテスト飛行や操縦者のトレーニングを行うために貸し出す。
試験飛行場は、茨城県の大手物流会社である五光物流が社有地を提供し、管理業務も同社が行う。運営と技術協力は、ブルーイノベーションが担当する。同社は、無人航空機システム(UAS)による空撮や、ドローン安全管理総合システムの開発などを手掛ける。
5月18日に行われた開所式式典では、ブルーイノベーションと国立研究開発法人産業技術総合研究所が開発した新型のヘクサコプター「SORAZOU-M6」の飛行デモンストレーションが行われた。同機は、物流分野での活用を想定し、積載重量を最大12kgと向上。飛行時間は30分まで可能。同機は5月27日から東京・ビックサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2015」に出展する予定。新型マルチコプターには、最大搭載可能重量が17kgを実現する8枚羽のモデルもある。今後これらの飛行可能時間をさらに延長できるように開発を進めていくという。
JUIDAで安全ガイドライン検討委員会を設立し、ドローン利用のガイドライン策定中で7月には発表の予定。
開所式で披露したヘクサコプター「SORAZOU-M6」(上写真も)
試験飛行場の面積は約3800平方メートルある