【NEWS】映画「キャプテンハーロック」のマーザがカンヌで初のオリジナル3DCGアニメを披露 海外配給先拡大し、毎年新作提供へ
2013.5.9 UP
■カンヌ国際映画祭で新作を発表
フランス・カンヌで5月15日から始まるカンヌ国際映画祭(http://www.festival-cannes.com/jp.html)会場において、セガサミーグループの CG アニメーションスタジオ、MARZA ANIMATION PLANET(マーザ・アニメーションプラネット、以下マーザ)が、初のオリジナル3DCGアニメーション映画「Robodog」のプリプロダクションを開始すると発表した。同社の代表取締役に就任した元セガ オブ アメリカCOOの前田雅尚氏が紹介した。マーザは今後、毎年新しい映画作品を発表するという。
■ハリウッドの実力者揃いの国際的プロダクション
マーザは、今秋劇場公開予定の3DCGアニメーション映画『宇宙海賊キャプテンハーロック-SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』(9月7日ロードショー、製作:東映アニメーション)や、ゲームタイトルのプリレンダリングムービーなどを手がけ、注目を集めるプロダクションだ。前身はセガVE研究開発部(元セガサミービジュアル・エンタテインメント)。現在は東京本社のほか、米カリフォルニア・サンフランシスコにも制作スタジオを持つ。プロダクション担当のトップには、映画「ブラザーベア」(2004年、原題:Brother Bear)、映画「バンビ2」(2006年、原題:BambiⅡ)でコンポジットスーパーバイザー、映画「ハッピィフィート」(2006年、原題:Happy Feet)でプロダクションコーディネーターとしてクレジットを持つ、ジャネット・マニホールド(Jeannette Manifold)女史や、アニメーションインストラクターにILMなどでキャラクターアニメーションに携わってきたマガリ・リガディアス(Magali Rigaudias)女史など、ハリウッドのアニメーションを手がけてきた実力者が顔をそろえる。
さらに今回、カンヌで発表した「Robodog」の監督には、ディズニーで映画「ノミオとジュリエット」(2011年、原題: Gnomeo and Juliet)のアニメーション統括を務めたヘンリーF.アンダーソンIII氏(Henry F. Anderson III)を起用。総監督には、映画「ATOM」(2009年、原題:ASTRO BOY)や映画「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」(2007年、原題:Teenage Mutant Ninja Turtles、TMNT)で知られる元Imagi Animation Studiosのポール・ワン(Paul Wang)氏が務める。
■毎年新作提供へ配給提携先の拡大めざす
作品は、エネルギッシュなロボット犬とおいぼれ老犬という、相反した2匹が一生に一度のような冒険に出かけ、様々な経験を通して真の友情を学ぶというストーリー。「最高の物語を、世界中のこどもたちへ」 というマーザの経営ビジョンを引き継いだような“心温まる友情物語”だ。キャラクターの声を担当する俳優についてはまだ公に発表されていない。
カンヌ国際映画祭には前田氏のほか、副社長の瀧田和伸氏そして配給・マーケティング担当のスタッフ達が参加し、本作や今後の映画作品の配給提携先の拡大を行っていく。
(ザッカメッカ 山下香欧)
【映画『宇宙海賊キャプテンハーロック-SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』について】
公開日:2013年9月7日(土)
製作:東映アニメーション
配給:東映
原作総設定:松本零士
監督:荒牧伸志
脚本:福井晴敏 竹内清人
声優キャスト:小栗 旬/三浦春馬/蒼井優/古田新太/福田綾乃/森川智之/坂本真綾/沢城みゆき/小林静志/大塚周夫
CG制作:MARZA ANIMATION PLANET